大谷翔平の口座番号も知っていたのではないか…メジャー専門家が語る水原通訳解雇の甚大な影響

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野球以外は無頓着な大谷

 13年12月にトレードでエンゼルスに移籍したタイラー・スカッグス投手は、翌年にトミー・ジョン手術を受け、残りのシーズンと翌15年シーズンも欠場。16年から復帰し、19年には先発ローテションの一角に加わるようになった。ところが、19年7月、遠征先のホテルで意識不明の状態で発見され、その後、死亡が確認された。享年27。死因は薬物中毒に伴う誤嚥(ごえん)とされ、事件性はなしと結論づけられた。

「この時、薬物を渡したのが広報主任だったと判明。殺人事件として捜査され、22年、広報主任に懲役22年の禁固刑が言い渡されました」(同・友成氏)

 大谷が所属していた頃のエンゼルスの話である。21年、エンゼルスは水原氏を最優秀通訳(MVI)として表彰もしている。

「先発ピッチャーは登板の2日後から練習を再開しますが、ピッチングコーチと連絡を取っていたのも水原氏で、大谷選手にとってはありがたい存在だったはず。もちろんドジャースも、水原氏を便利に使いたい思いはあったと思います。とはいえ、MLB全体で見ても、往年の名選手だったピート・ローズ氏が野球賭博で1989年に永久追放されて以来、賭博行為には厳しくなっています。しかも、ドジャースのコンプライアンスは、エンゼルスとは比べものにならないほど厳しいですからね」(同・友成氏)

 それでいきなりの解雇となったわけだ。それにしても、通訳が勝手に大谷の銀行口座から送金することなどできるのだろうか。

「ご存知の通り、大谷選手は野球以外のことは無頓着で有名です。野球用具や車などを購入する際は、水原氏に任せていたと思います。マネージャー代わりの存在でしたから、銀行口座の暗証番号なども知っていた可能性はあるでしょう」(同・友成氏)

デイリー新潮編集部

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