横浜流星と今田美桜で勝負に出る…NHKが来年の大河と朝ドラを絶対外すわけにはいかない事情

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 NHKの看板ドラマ枠である連続テレビ小説(朝ドラ)と大河ドラマが来年、覚せいする。同4月からの朝ドラは今田美桜(26)が主演する「あんぱん」で、同1月からの大河は横浜流星(27)主演の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。ともに強力な脚本家を据え、早くもヒット確実との声が上がっている。NHKが本気を出したのか? その背景も探る。

脚本も女優もモデルも強力

「あんぱん」の脚本は中園ミホ氏(64)が書く。テレビ朝日「ドクターX 外科医・大門未知子」(2012年)や朝ドラ「花子とアン」(2014年上期)、日本テレビ「ハケンの品格」(2007年、2020年)などを手掛けた当代屈指のヒットメーカーだ。

 ヒロインは3365人が参加したオーディションによって選ばれた今田が務める。NHKの東京が制作する朝ドラがオーディションを行うのは永野芽郁(24)がヒロインに選ばれた「半分、青い。」(2018年度上期)以来。もちろん、公平に行われたものの、ほかの参加者が今田を退けるのは至難だっただろう。

 朝ドラのヒロインには若手女優の登竜門という一面があるが、今田は既に完成品。日本テレビ「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」(2022年)など2本の連ドラで主演を経験している。4月からは同局のリメイク版「花咲舞が黙ってない」にも主演する。

 人気もある。アーキテクト社が調査する「タレントパワーランキング」では昨年8月調査で3位だった。CMには昨年、コーセーなど15社に起用され、その数はやはり3位だった。

「はちきん」な妻と気弱な夫

 やはり強力と思えるのが、今田が演じる役柄・朝田のぶである。その夫は1つ年下の柳井嵩。モデルはそれぞれ小松暢さん(1918~1993年)と夫のやなせたかしさん(1919~2013年)だ。やなせさんが子供たちに愛され続けている「アンパンマン」の作者であるのは言うまでもない。

 2人は高知新聞社の同僚として出会い、上京して結婚。「はちきん(高知の気丈な女性)おのぶ」と呼ばれた小松さんは気弱なやなせさんを励まし、引っ張り続けた。

 先に新聞社を辞めて上京したのも小松さん。やがて三越百貨店の宣伝部に入ったやなせさんが独立しようかどうかと迷っていた時、「辞めたらいいじゃない私が食べさせてあげるから」と、背中を押したのも小松さんだった。

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