大赤字、続編未定…「VIVANT」が海外で大コケの理由 「幽☆遊☆白書」に“惨敗”で戦略練り直しか

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淡泊なラブストーリー

 ほぼ同じ頃にNetflixで配信が始まった同名漫画が原作の実写化ドラマ「幽☆遊☆白書」は、Netflix週間グローバルTOP10(非英語部門)で初登場1位を獲得。英語を含めた全言語シリーズで全世界2位を獲得し、92の国と地域でTOP10入りするなど、日本発の作品としては過去最高を記録している。これに比べると、「VIVANT」の苦戦ぶりがうかがえる。

「日本ではSNSで空前の考察合戦が繰り広げられて高視聴率を記録しました。しかし、冷静になって振り返ると、『VIVANT』冒頭に登場する堺雅人演じる乃木憂助の二重人格の意味が分かりにくかったり、乃木と二階堂ふみ演じる医師・柚木薫のラブストーリーも“淡泊”に感じました」(前出の放送担当記者)

 一体、どういうことなのか。

「登場人物の繊細な心理描写や大胆なアクションを盛り込んだ福澤克雄監督の手腕は、日本のドラマ界屈指です。ただ、福澤監督自身、昨年12月に放送されたTBS系深夜番組『私が女優になる日』に出演した際、『ラブストーリーのドラマに三番手の監督で入ると下手で外された』『女性の描き方は超苦手』などと打ち明けていました。海外の視聴者はサスペンスやアクションの中にも、濃密な“ラブ”要素を求める傾向があり、『VIVANT』の苦戦に繋がっているのではないでしょうか」(同)

 Netflixでの思わぬ苦戦を受けてTBS周辺からはこんな声が。「あれだけ盛り上がった『VIVANT』の熱気が消え去り、『続編は断念』といったため息すら聞こえてきます。莫大な予算をつぎ込んだだけに、よほどのことがない限り上層部から『GO』の指示は出ないのでは。TBSとしては海外戦略の練り直しが必要のようです」(同局関係者)

 考察合戦のあの熱気はこのまま砂漠の彼方へ消えていくのだろうか。

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