月9「真夏のシンデレラ」に早くも暗雲 見るのやめた視聴者続出をプロはどう分析したか

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 7月期の月9ドラマ「真夏のシンデレラ」(フジテレビ)がスタートした。脱恋愛路線が続いた月9だが、久しぶりに王道恋愛ドラマが帰ってきた。ところが、7月10日放送の初回視聴率は6・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と、フタを開けると月9史上最低のスタートに。いったいなぜ?

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 森七菜(21)と間宮祥太朗(30)がW主演する「真夏のシンデレラ」は、真夏の海を舞台に繰り広げられる男女8人の恋愛群像劇だ。2016年7月期に放送された「好きな人がいること」(主演・桐谷美玲)以来、7年ぶりの王道恋愛ドラマという触れ込みだった。民放プロデューサーは言う。

「フジは必死に“これぞ月9!”“王道のラブストーリー!”などと銘打ってはいたものの、18年7月期の『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~(Season3)』(主演・沢村一樹)以来、前期の『風間公親―教場0―』(主演・木村拓哉)まで18作続いた2桁スタートも途絶えてしまいました。こんなはずじゃなかったと、頭を抱えているかもしれません」

 どうしてこんなことに?

「舞台は青い空と青い海、真夏の湘南ですから、絵柄的にも悪くありません。しかし、キャスティングに難があります。月9で夏の海を舞台にしたドラマといえば、すぐに思い当たるのは97年7月期の『ビーチボーイズ』(主演・反町隆&竹野内豊)と08年7月期の『太陽と海の教室』(主演・織田裕二)ですが、2作とも豪華キャストでした。『ビーチボーイズ』には主演の2人と広末涼子、『太陽と海の教室』には北川景子、岡田将生、濱田岳、吉高由里子、賀来賢人、前田敦子……。前作『風間公親』だってキムタクに新垣結衣、堀田真由らがいました。ところが今作に出演する“シンデレラ”たちは、森七菜と吉川愛(23)、そして仁村紗和(28)ですからね、若い男性でもそそられないかもしれません」

問題が山積

 森は大ヒットした新海誠監督のアニメ映画「天気の子」のヒロインの声を当てたことなどで演技力には定評がある。

「月9初主演ですが、連ドラの主演は20年10月期の『この恋あたためますか』(TBS)に続く2本目です。朝ドラ『エール』(NHK)でヒロイン(二階堂ふみ)の妹役で注目されたくらいでは、月9の主演は荷が重いと思いました」

 キャスティングは他にも難ありという。

「よくよく見ると、問題児だらけなんです。まずは主演の森ですが、育ての親ともいうべき所属事務所をあっさりと捨て、大手のソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)に移籍したのは業界では有名な話。男優陣もちょっとね……。昨年末から今年にかけて謎の降板や出演辞退が続いた神尾楓珠(24)。所属事務所と裁判沙汰のケンカ別れで芸名を岡田健史から本名に変えた水上恒司(24)。元AKB48の峯岸みなみをお泊まり愛で丸坊主にさせた張本人であるEXILEの白濱亜嵐(29)は、2年前に人妻との不倫が報じられました。正直言って、好感度がそんなに良くない人たちが多いですね」

 もう1人の主演、間宮にも問題が、

「東大卒で性格もいい大手建築会社の御曹司という役柄ですが、昨年4月期に『ナンバMG5』(フジ/カンテレ制作)で演じたヤンキー役のイメージが強くて、とても御曹司に見えません。いつ特攻服に着替えてくるのかと期待してしまうほど」

 ストリーは今後、間宮と神尾との間で森の恋心が揺れ動く気配だが……。

「神尾も『ナンバMG5』で間宮の親友を演じたヤンキー役でした。1年前に同じ局で放送した2人を、なぜこんな役回りにしたのかナゾです」

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