世界にあきれられた2026年名古屋アジア大会 「IOCに愛想を尽かされ、冬季五輪も札幌以外に」

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愛想を尽かしたIOC

 火の粉は、北の大地、札幌にも飛んでいる。

「2030年冬季五輪開催地に立候補していますが、汚職事件のせいで、市民の支持率が急降下しているのです。機運を高めるため、というか事件を忘れさせるために、札幌市とJOCは水面下でIOCに開催地決定時期の延期を請願。これを受けて、IOCは昨年末、異例の決定時期繰り延べを発表し、当初の今年10月の総会から来夏のパリ五輪前の総会に先延ばしを決めたのですが……」(同)

 いまだに機運は高まらず。それどころか、前述のように名古屋でもゴタゴタが発生してしまった次第。

「愛想を尽かしたIOCは、年内にも、札幌以外の都市に内定を出す算段を固めたもようです」(同)

 そんななか、またもやありえないことが。5月25日、自民党総務会長の遠藤利明氏が日本スポーツ協会会長に就任する見通し、と新聞各紙が報じたのだ。

「彼は、汚職事件の舞台となった東京五輪組織委で副会長の要職にあった人物。たとえ本人が手を汚していなくても、組織下で事件が起きたのは紛れもない事実。それがスポ協会長に収まるなんて……」(先の記者)

 世界があきれるわけである。

週刊新潮 2023年6月15日号掲載

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