日産フェアレディZ 受け継がれるデザインの魂

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「乗りたい車ランキング」1位

 昨年1月の東京オートサロンで日本仕様車が初公開され、車の性能のみならず、そのカッコ良さで、またたく間に人気沸騰。いくつものサイトで「乗りたい車ランキング」の1位に輝いた日産の新型フェアレディZ。初代の登場から半世紀以上を経て、7代目となった今なお継承される、その優美なデザインに注目した。

「フェアレディZ」といえば、GT-Rとともに日産を代表する人気のスポーツカーである。

 初代・S30(240Z)のデビューが今から54年前の1969年。高性能エンジンを備えたその優美な姿は、ファンのみならず、車を運転できない子どもたちの心までも魅了し、当時のスポーツカーとしては空前の世界的大ヒットを記録。

 以来、半世紀以上を経て、昨年、7代目となる新型「Z」の販売がスタートした。

最も力を注いでデザインされたテールランプ

 今回登場の新型で誰もが注目するのは、やはりそのデザインだろう。

 ロングノーズショートデッキの伝統的なシルエットなど、歴代「Z」から着想を得た数々の要素を取り入れつつ、最新のテクノロジーでなければ実現できないデザインが随所に盛り込まれている。

 なかでも最も力を注いだのがテールランプ。LEDリヤコンビネーションランプによる二重リングのオーバル形状は、初代、3代、4代のモデルをさらに現代的に進化させてデザインされた。

 デザインを担当した日産のプログラム・デザイン・ダイレクター、入江慎一郎氏は、

「ドライバーが運転中に他の車を見る場合、ほとんどが後ろ姿です。その時にひと目でZだと分かって、ああ、カッコ良いなって思ってもらえるようなデザインを目指しました。初代から続くテールランプのオーバル形状のデザインをもとに現代的にアレンジしています」

 と語る。

「Z」は日産の改革の象徴

 高度成長期、日産が海外市場を驚かせてやるんだという意気込みで作り、成功した「Z」は、その意味で日産の改革の象徴だった。だからこそ、その魂は歴代「Z」に継承され、時代時代の節目で注目を浴びてきた。

 日産のデザイナーにとって「Z」に関わることは、まさしくデザイナー冥利に尽きるに違いない。

「乗る人、見る人の心をエモーショナルに揺り動かすような車を作ることが私たちの使命です。今回のように、ユーザーが欲しいと感じることのできるデザインをこれからも続けていきたいですね」(入江さん)

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