時代は「青学から駒大」? 箱根駅伝優勝、東京マラソンでも“駒大旋風”が

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 陸上長距離界に“駒大旋風”が吹き荒れている。

 今年1月の箱根駅伝では2年ぶり8度目の総合優勝。今月5日の東京マラソンでも、OBの山下一貴(いちたか)(25)と其田健也(29)が日本人1位、2位を占めた。山下の記録、2時間5分51秒は日本歴代3位に相当する。

「青学ばかりが脚光を浴び続けていると思ったら、日陰で駒大が地道に種をまき、苗を育てていました」

 と全国紙陸上記者が語る。

「箱根で山下は、2年生から3年連続で“花の2区”を任される、エース的存在でした。そんな山下にマラソンの素質ありと見抜いた大八木弘明監督は『ゆくゆくはマラソンで戦え』と鼓舞していたそうです」

 山下は、大学卒業後、三菱重工へ。多くの実業団が「陸上部」の看板を掲げる中、唯一「マラソン部」を標榜するなどマラソン重視の姿勢を貫いている。

駆け引きで大迫を凌駕

 山下も期待に応えた。2021年のびわ湖毎日で2時間8分10秒の初マラソン日本記録を樹立。だが、同じレースで鈴木健吾(27)が日本記録を塗り替えたため、大きく報道されずじまい。その後、22年のアジア大会代表に選出されるも、コロナ禍で大会が延期され内定を解除された。臥薪嘗胆で迎えた今回、3度目のマラソンでようやく主役になった。

「レース後半は、元日本記録保持者で東京五輪代表の大迫傑(31)と日本人首位を争う一騎打ちに。こうなると大抵の選手が大迫に気おされてしまうのですが、山下は一度抜かれた大迫を抜き返してぶっちぎった。駆け引きで大迫を凌駕したのも見事です」

 ゴール地点では、記者に囲まれ「うれしい」と破顔する大八木監督の姿があった。

「大学監督を辞し、今後はマラソンの指導に専念する大八木監督がこれから磨きをかけるのが、大学No.1ランナーの田澤廉(22)。現大学4年で卒業後はトヨタに進みますが、引き続き大八木さんが指導するそうです」

 旋風はやみそうにない。

週刊新潮 2023年3月16日号掲載

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