「リブゴルフ」が世界ランキング対象ツアーになる日は来るのか?

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OWGRの理事会次第

 気になるのは、その「いつか」が、実際はいつごろになり、どうしたらその日が到来するのかという点だ。

 米スポーツイラストレイテッド誌の調べによると、世界ランキングの対象ツアーとなるためには、いくつかの条件が定められているが、「必ずしも、それらの条件をすべて満たす必要はない」とのこと。

 そして、たとえそれらの条件をすべて満たしたとしても「OWGRによって否定されることはある」「OWGRはいつなんどきも条件を変更することができる」というあたりは、もはや「条件」「規定」と呼べるものではないようにも感じられる。

 だが、「それがOWGRというものだ」と言われたら、「そうですね」と答えるのみだ。

 全条件を満たさずとも認定されるのか、あるいは全条件を満たしても否定されるのか。その決定が委ねられているのはOWGRの理事会であり、その理事会にはPGAツアーのジェイ・モナハン会長、DPワールドツアーのキース・ペリー会長、それにメジャー4大会の主催団体の会長らが名を連ねている。

 そんな重鎮たちの首を縦に振らせることは、リブゴルフにとっては天地をひっくり返すほどの至難の業となる。

 だが、仮に理事会の判断が主観や感情を抜きにして下され、世界ランキングの対象ツアーとなるための条件をリブゴルフがどれほどクリアしているかが、きわめてフェアに判定されるとした場合、果たしてリブゴルフは今後、何をどうすべきなのか。

対象ツアーの条件は?

 前出のチョー氏によると、「3日間54ホールか、4日間72ホールかは、あまり関係ない。それよりも、リブゴルフには36ホール後の予選カットが無いことが問題だ」。

 PGAツアーにもDPワールドツアーにも、予選落ちのない大会はいくつかある。だが、大半の大会は36ホール後に予選カットを行なっている。

 全日程のうち何試合に予選カットがあればいいのか。何試合以上に予選カットを設ければ「大半」と見なされるのか。そこにも、これといった規定は無いのだが、とにもかくにも「予選カットはあるよ」という形を作る努力と姿勢を見せないことには、リブゴルフが世界ランキングを授かる道はまず開けないだろう。

 すでに米メディアは、どうしたらリブゴルフに効果的に予選カットを設けることができるかを、余計なお世話ながら、あれこれ提案している。たとえば、スポーツイラストレイテッド誌は「1試合に48名が出場し、36ホール後に予選落ちするのがたったの3名などという方法は適切ではない。せめて予選落ちを18名ぐらいに設定し、30名は3日目の決勝へ進出させ、予選落ちした18名には同一額の予選落ち手当を払い、3日目はチーム戦にのみ参加させる」という方法をノーマンに示している。

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