自民現職議員に「コロナ給付金詐欺」疑惑が オーナーを務める会社が600万円の不正受給

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領収書も偽造

 関係者が続ける。

「給付金を不正に得るため、主に書類を用意したのは男性の知人で、賃貸契約書を偽造しています。通常、契約書は借主と貸主の分、計2通作成されますが、今回は1通しか作られていません。さらに賃料の支払い実績が申請に必要だったため、領収書も偽造したのです」

 賃料を約237万円とした1カ月分の領収書に加え、休眠会社名義の家賃免除証明書が2カ月分作られた。家賃免除証明書にしたのは、領収書に添付する収入印紙を節約するためだったという。また、東氏も関与していたようで、

「給付金を申請する直前のことです。貸主の男性のところに東さんが来ましてね、作成していた家賃支援給付金の申請書類に東さんが会社の代表印を押したんです。その時、こう言っていましたよ。“給付金の600万円が入ってきたら、半分は自民党の支部に入れて、選挙に使うつもりだ”と」(同)

「300万円相当が計上」

 中小企業庁に申請後、建設会社の口座へ入金されたのが昨年の2月2日。

 先の証言が事実なら、詐取した給付金はその後、東氏が代表を務める自民党北海道第6選挙区支部に建設会社から献金され、選挙費用に使われていた、ということに。結果的に衆議院選挙はその年の10月に行われているが、入金された時点で、東氏は北海道6区から出馬することが決まっていた。

 地元の建設業界関係者は、

「この建設会社の決算報告書を見ると、21年度に寄付金として300万円相当が計上されている。これが東さんの支部への寄付だと聞いています」

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