2人のエリート官僚が主人公、「島守の塔」は異色の戦争映画 監督が「沖縄戦は終わってない」と気づいた瞬間

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 夏は、多くのメディアで戦争を振り返る特集が組まれる。例年、一足先に報道されることが多いテーマが、1945年3月からの米軍の上陸などで「住民の4人に1人が死亡した」という、未曽有の悲劇が起きた沖縄戦である。既に、テレビや新聞では沖縄戦報道が一段落したが、今年は映画「島守の塔」(シネスイッチ銀座などで公開中)であの悲劇を疑似体験してほしい。【粟野仁雄/ジャーナリスト】

 映画「島守の塔」は、沖縄戦末期に本土より派遣された2人のエリート官僚という実在のモデルを扱った作品だ。...

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