幼稚園のお迎えで「今日はおじいちゃんがお迎えなのね」と声をかけたら…年齢がらみでやらかした失礼&受けた失礼

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「じつはこれは失礼な行為である」

「厳密にはこれも失礼に当たる」

 当失礼研究所は、そんなふうに重箱の隅をつついて「失礼」を作り出すために、研究を重ねているわけではありません。

 基本の失礼は押さえつつも、自分と周囲が日々を平和に穏やかに過ごすために、失礼とどう付き合っていけばいいかを考えていく所存です。

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 なろうなろう、明日は失礼じゃない人になろう。「それは失礼にあたるのである!」と鬼の首を取る快感を味わうためではなく、自覚なく誰かを不愉快にさせる言動を減らしたい──。当失礼研究所は、そのために日夜研究を重ねています。

 第2回のテーマは、「年齢」。これがまた、一筋縄ではいきません。とにかく「若さ」を持ち上げておけばいいと思ったら大間違い。

「そのお年でちゃんとスマホを使えるなんて、すごいですね」

「Aちゃんって40代だったのか。そう見えないくらいかわいいね」

 こうしたセリフは、言う側はホメているつもりでも、相手はムッとしているかもしれません。

「その年なのに〇〇」という論法は、相手の年齢を「価値が低い」と侮辱していることになります。しかも「〇歳にしては上出来」と限定した上での評価で、本当にホメたことになっていません。

 逆に、年下に対して若さをホメる際にも、落とし穴はあります。取引先の男性若手社員に、

「えっ、30歳なの! もっと若いかと思ってた」

 と言った場合、相手は「仕事ができない」と遠回しに批判されたと受け止めるかも。「社会人としての貫禄がない」という意味にも取れます。ただし、実際に批判を込めている場合は、大人の配慮に満ちた親切なフレーズといえるでしょう。

 女性なら「もっと若いかと思ってた」を無条件で喜んでくれるはず、と思ったら大間違い。男性同様、未熟さを指摘されたと受け取られるかもしれません。また「若いと言っておけば喜ぶと思っている安易な了見」や「若い女の子を半人前扱いして優位に立った気になっている気配」を感じて、心の中で「このクソジジイ」と毒づかれている可能性も大いにあります。

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