32年前にあった「NHK紅白歌合戦」存亡の危機 島桂次会長は「アジア音楽祭」を画策
今年で72回目となるNHK紅白歌合戦は、1989年の第40回を最後に、幕を閉じようとしていた。同局15代会長の故・島桂次氏がそれを計画したのだ。撤回したのは16代会長の故・川口幹夫氏。紅白の存廃論争の背後には同局の報道畑VS芸能畑の暗闘が見え隠れする。闘争の余波は故・美空ひばりさんにもおよんだ。
「『紅白歌合戦』は今年で最後にしてなくしたい気持ち」(NHK15代会長の島桂次氏)「どんな番組も永遠に生命があるわけではない」(同)
島会長がそう語ったのは新聞・スポーツ紙の放送記者を対象とした定例会見。...