現地で流行している料理がそのまま日本に…「ガチ中華」が今アツい!

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 新宿、池袋、上野、錦糸町、西川口――。留学生や、日本で働く中国人が増え、首都圏に点在するこれら繁華街では、中国本土各省のご当地料理の味覚を現地の雰囲気で食べることができる。

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店内も現地のまんまの内装

 日本風にアレンジされた料理を出す「町(マチ)中華」が人気な一方、首都圏では、中国各地の味をそのまま出す店が増え、本土に赴かなくても、本格的な料理が食べられる。通称「ガチ中華」と呼ばれるこれらの料理、人気ブログ「東京で中華を食らう」を執筆している阿生(あしょん)氏によると、

「最近のトレンドはフードコート。そして、酸っぱい発酵野菜のスープで魚を煮込んだ酸菜魚(スアンツァイユイ)や、麻辣(マーラー)スープで魚を煮る烤魚(カオユイ)のような、現地でまさに流行している料理がそのまま日本に上陸、既に都内で複数店舗展開するものもあり、店内も現地のまんまの内装で、かなり映えていますよ」

皿を片づけるロボット

 今年9月にオープンした「沸騰小吃城(シャオチーチェン)」は池袋で3番目にできた中華フードコート。西口を出て、猥雑な雰囲気の通りを歩いた先の交差点にある。性風俗店も並ぶ道沿いの雑居ビルの3階にエレベーターで移動すると、あら不思議、そこには、香辛料の匂いが立ちこめる、中国のデパートやショッピングセンターにあるような屋内食堂街がある。

 真っ赤なパネルには、上海、広東、四川料理に加えて、福建、沙県、湖南、湖北、雲南など、日本ではあまり馴染みのない地方の料理名が書かれ、それらの軽食を試すことができる。通路には、皿を片づけるロボットが行き来し、注文は自分のスマホか、店のタブレットで、と「世界の最先端」を走る中国の今が体験可能だ。店内も清潔で、一時代前の大陸的「田舎っぽい」感はまったくない。

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