佐々木朗希、宮城大弥だけじゃない…2001年度生まれ「新黄金世代」が日本球界を席捲する可能性

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高卒2年目の逸材

 毎年のように新たなスターが誕生するプロ野球。今年球界を席巻したのは高校卒2年目の若者たちだった。まず、怒涛の快進撃を見せたのが、オリックス・宮城大弥だ。開幕からいきなり5連勝をマークすると、8月には12球団最速となる二桁勝利に到達。終盤は疲れからか少し打ち込まれる試合もあったが、いずれもリーグ2位となる13勝、防御率2.51、勝率.765という見事な成績を残した。【西尾典文/野球ライター】

 オリックス・紅林弘太郎はショートのレギュラーを勝ちとった。打率は2割台前半ながら、10本塁打を放ち、規定打席に到達した。また、ロッテ・佐々木朗希は11試合に先発して3勝をあげ、防御率2.27、奪三振率9.66という数字を残している。一方、セ・リーグでは、ヤクルト・奥川恭伸がチームトップタイとなる9勝をマークし、20年ぶりの日本一の原動力になった。

 しかしながら、球界の将来を背負って立つ可能性を秘めた高卒2年目の逸材は彼らだけではない。プロ、アマ問わず、「新黄金世代」と呼ぶべき2001年度生まれの“逸材”が多く存在している。

阪神の未来を明るくする“左右の両輪”

 広島・玉村昇悟は、ドラフト6位での入団でありながら、今季、早くも一軍のローテーション入りを果たした。プロ入り初登板から3連敗を喫するなど、プロの壁に苦しんだが、6月18日のDeNA戦では7回を2失点、10奪三振の好投で初勝利をマーク。その後、シーズン終了まで先発として17試合、101イニングを投げて4勝7敗、防御率3.83という成績を残した。広島の高卒2年目の投手で、100イニング以上の登板を記録したのは、前田健太(現・ツインズ)以来となる。

 ストレートは140キロ台前半が多く、驚くようなスピードがあるわけではないが、肩の可動域が抜群に広く、腕が遅れて出てきながらも球持ちが長いことから、打者は差し込まれることが多い。スライダー、チェンジアップと対になるボールをしっかり腕を振って投げられるのも大きな長所だ。持ち味である柔軟性を維持したまま、筋力をアップさせて、スピードが出れば、さらに打ちづらい投手になる可能性は高いだろう。

 リリーフ投手では、阪神・及川雅貴が抜群の存在感を示した。5月下旬に一軍昇格を果たすと、2試合目の登板となった5月30日の西武戦で、早くも初勝利。昇格当初は負け試合での登板が多かったが、首脳陣の信頼を得て、夏場以降は勝ちパターンの一角に定着した。39試合の登板で2勝3敗、10ホールドという成績を残した。

 ストレートの球速は度々150キロを超え、高校時代の課題だった制球力が着実に向上している。決め球のスライダーとツーシームは、打者の手元で鋭く変化し、空振りを奪えるボールだ。来季からは先発に転向すると予想されているが、長いイニングでどんなピッチングを見せてくれるか、楽しみである。また、チームメイトで、ドラフト1位入団の西純矢も今季一軍で初勝利をマークしており、及川とともに“左右の両輪”となれば、阪神の未来は一気に明るくなるだろう。

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