オレは空気が読めない…菅原文太が映画界の重鎮を激怒させた“二大事件”
生きていれば、人間は変わる。偉くなって胸を反らせ、落魄して背中を丸める。周囲の期待に合わせて素の自分をおさえたり、恩義にこたえるため筋を曲げることだってあるだろう。だが、菅原文太は違った。「俺は空気が読めないところがある」と語ったスターの知られざるエピソードを、丹念な取材をもとに『仁義なき戦い 菅原文太伝』(新潮社)を執筆した松田美智子さんが紹介する。
「仁義なき戦い」の広能昌三役で看板スターにのし上がり、続く「トラック野郎」シリーズで、ドル箱スターと呼ばれるようになった菅原文太だが、東映の大物二人を激怒させる出来事があった。...