慶大「清原ジュニア」より実力は上! プロ入り狙う3人の“二世選手”の潜在能力

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 今年の東京六大学野球は春、秋のリーグ戦ともに慶応大の優勝で幕を閉じた。そんな慶応大のなかで、レギュラー選手以上に高い注目を集めているのが、西武や巨人などで活躍した清原和博氏の長男、清原正吾(1年)だ。中学でバレーボール部、高校ではアメリカンフットボール部に所属していたが、大学入学と同時に小学生以来となる野球に再びチャレンジ。秋のリーグ戦後に行われた新人戦にあたる「フレッシュトーナメント」では、3試合で1安打、そのうち2試合は4番としてフル出場を果たした。

先発として安定したピッチング

 しかし、話題性では劣るとはいえ、実力で清原以上の可能性を感じさせる“二世選手”は他にも少なくない。まず、同じ東京六大学の1年生で楽しみな選手が、ロッテと中日で捕手としてプレーし、現在はソフトバンクのバッテリーコーチを務める吉鶴憲治を父に持つ吉鶴翔瑛(法政大)だ。

 木更津総合時代は入学直後からベンチ入りを果たし、1年夏の千葉大会で早くも登板。それ以降も同学年で大学でもチームメイトの篠木健太郎(法政大)とともに注目を集める存在だった。

 大学進学後、リーグ戦デビューはまだ果たしていないが、春、秋と連続して「フレッシュトーナメント」に登板。11月1日の明治大戦では8回途中まで投げて2失点、その3日後の早稲田大戦でも5回を2失点と、先発として安定したピッチングを見せている。

 ストレートの球速は140キロ台前半。サウスポーらしいボールの角度があり、カーブやスライダー、チェンジアップといった変化球のコントロールも安定している。今年のドラフトで指名された山下輝(ヤクルト1位)や三浦銀二(DeNA4位)といった力のある4年生が卒業するため、来年以降は投手陣の一角としてかかる期待も大きい。

4試合で打率.462、7打点

 一方、高校球界で早くから結果を残しているのが小池祐吏(東海大菅生)だ。父は、横浜高で松坂大輔とともに甲子園春夏連覇を達成し、横浜と中日で強打の外野手として活躍した小池正晃(現DeNA外野守備走塁コーチ)である。

 父と同様に中学時代から評判のバッターで、高校進学後は1年秋からサードのレギュラーを獲得している。今年は春夏連続で甲子園に出場し、4試合すべてでヒットを放った。新チームでも4番を任せられると、秋の東京都大会では4試合で打率.462、チームトップの7打点をマークして存在感を見せた。

 無駄な動きが少ないスムーズなスイングで、きれいにヘッドが走り、軽く振っているようでも飛距離が出る。サードの守備もフットワーク、スローイングともに高校生で上位クラスにある。東海大菅生は、基本的に大学に進学する選手が多いため、小池が高校からプロに入る可能性は低そうだが、数年後にドラフト候補として注目されることも十分に考えられるだろう。

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