25年ぶりのテレ東出演! 中居正広の新トーク番組は“業界のトレンド”と言われるワケ

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注目はノーカット

 日テレとフジは再放送で、テレ朝はゴルフ中継。TBSの「水の挑戦者」とは何者かと思えば、ボートレース中継だった。この中でなら、確かに目立つ。

「テレ東は14時から、11月3日公開の映画『きのう何食べた?』公開記念と称して『きのう何食べた?正月SP』を放送した後に、中居さんの番組を持ってきました。上手い戦略だと思います。もっとも、番組の《ただただ話す》という企画は、フジの『人志松本の酒のツマミになる話』と被るようで、我が道を行くテレ東らしくありません」

 番組に目新しさはないということか。

「注目しているのは“ノーカット”という部分。最近は収録番組にもかかわらず、ほぼノーカットという番組が増えているんです」

 その代表が、生放送に近い収録スタイルを取っている「ワイドナショー」(フジ)だという。

「他にも『中居正広のニュースな会』(テレ朝)、『全力!脱力タイムズ』(フジ)のスタジオ部分はノーカットに寄せていると思います。『ザ・ベストワン』(TBS)などのネタ見せ番組も、ネタ部分はほぼノーカットが基本です」

 バラエティ番組が多いようだが、かつては明石家さんまの番組のように、収録時間が放送時間の数倍に及ぶと言われたこともあった。

生放送が嫌いな芸人

「MCや演出家、番組内容にもよりますが、通常は放送時間の2倍くらいは収録しています。さんまさんの番組や『アメトーーク』(テレ朝)のように、場合によっては3倍かけて収録なんてこともあるようです。もっとも今は、さんまさんの番組ですら収録時間が短くなっているそうです」

 なぜほぼノーカットが増えているのだろう。

「収録時間が長ければ長いほど、編集の手間暇は多くなります。逆にほぼノーカットの収録ができれば、編集は少なくて済み、制作費が抑えられます。制作費はどこも減っていますから、出費を抑えるに越したことはない。タレントのギャラも、拘束時間が短いことを理由に安くすることも可能ですからね。また、コロナ禍によって、時短での収録を目指すようにもなりました。ほぼノーカットがテレビ業界のトレンドと言っていいでしょう」

 いっそのこと、ほぼなどと言わず、ノーカットの生放送にしちゃえばいいのでは。

「昔は生放送が好きというタレントもいました。理由は、時間通りに終わるからです。しかし、生放送でないからこそ、失言やミスがあってもカットしてもらえるので、精神的にも楽で喋りやすくなるというメリットもあります。笑いが取れなかったらどうしようという恐怖心から、生放送を嫌う芸人は少なくありません」

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