ロン毛の小室圭さんを「人は見た目が9割」の著者はどう見たか

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「立場が人を作る」

 いわゆる“小室文書”では、自身の潔白を証明しようと多くの言葉が費やされた。しかしながら、国民の多くは納得しなかった。それは、あの文書に書かれた言葉そのもの以外のところ、「非言語情報」から何かを感じた人が多かったということだろう。

 いや、納得ではなく信用しなかったと言う方が正確かもしれない。その一方で、小室さんの長髪という「見た目」がテレビで放送された瞬間、少なからぬ国民は「やっぱり小室さんは眞子さまの結婚相手として相応しくない!」と反応した。これこそ「人は見た目が9割」の好例ということか。

「皇族の姿を目にした庶民は、誰もが『気品をお持ちだ』と心を動かされます。これは『立場が人を作る』からです。活躍しているアスリート、連勝を続ける棋士、業績を伸ばしている経営者といった人々が往々にして魅力的な表情をしているのも同じ理由からです」(同・竹内氏)

 残念なことに、小室さんの見た目はそう受け止めてもらえなかった。竹内氏は、ここに「国民不安の象徴」を見出すという。

小室さんと気品

「国民は歴代の天皇陛下や皇族の方々の表情に、ある種の共通性、連続性を感じ取っています。これを気品と言うことは可能でしょう。たとえ女性皇族と結婚する民間の男性であっても、国民は似た雰囲気を求めるものです。しかし率直に言って、今回の小室さんに気品を感じる人は少数派だったように見えます。Twitterで髪型に関する異論が噴出したのも、要するに『皇室と縁続きになる男性として相応しい見た目ではない』と考えている人が多いからでしょう」(同)

竹内一郎(たけうちいちろう)
1956(昭和31)年福岡県久留米市生まれ。劇作家・演出家。横浜国大卒。著書に『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』(サントリー学芸賞)、近刊に『あなたは何故誤解されるのか 「私」を演出する技術』(新潮新書)

デイリー新潮取材班

2021年9月26日掲載

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