「ぼる塾」が「3時のヒロイン」を抜いた! あんりのキレ芸で思い出す男性芸人は

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「プレバト!!」で俳句1位

 例えば「ダウンタウンDX」の場合、浜田雅功(57)が、あんりの宣材写真を見て「パンスト被ってないよね?」と前振りする。

 すると、すかさずあんりが「被って宣材写真撮るわけねえだろうよ!」と一喝──これがお約束なのだが、勢いやアクセントの効果もあって誰でも笑ってしまう。

「『バイキング』の小峠英二さん(44)や、『ハリセンボン』の近藤春菜さん(38)を思い出す視聴者もいるかもしれません。

 返しの言葉が豊富なのも、人気の秘密でしょう。実際、言語センスが豊かなのか、『プレバト!!』で披露した俳句は1位を獲得しました」(同・スタッフ)

「ぼる塾」という不思議な名前は、「猫塾」と「しんぼる」が“合併”して生まれたためだ。結成は2019年12月だから、猛烈なスピードで売れっ子になったことが分かる。

 あんりは、きりやはるかと「しんぼる」で活動していた。当時のネタが動画サイトに残っているが、意外や意外、かなりしっかりとしたしゃべくり漫才だ。

「3時のヒロイン」の敗因

「フリートークの動画もありますが、父、母、兄2人と家族全員がヤンキーだったというエピソードは抜群に面白いです。

 しかし、今の『ぼる塾』に比べると、インパクト不足は明らかです。2組が合体したことで、あんりさんが新しい芸風を確立したことがよく分かります」(芸能担当の記者)

 田辺智加の決めギャグ「まあねえ〜」は昨年、新語・流行語大賞にノミネートされた。当時は知名度が追いつかず、“過大評価”との指摘もあったが、今の露出度であれば文句はないだろう。

「『3時のヒロイン』が『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系列)で優勝したのは2019年12月です。あれから丸1年が過ぎ、スタッフにも視聴者にも、少し飽きられていると思います。

 そんな状況の中、『3時のヒロイン』より非常に分かりやすい芸風の『ぼる塾』が登場したわけです」(前出のスタッフ)

「3時のヒロイン」の福田麻貴に比べて、あんりのツッコミはインパクトが強い。それこそ、子供にも分かりやすい。

実は芸達者

 目上の存在でも果敢に突っかかる芸風は、先輩芸人からも好感を持って受け止められている。結果として、番組が盛り上がる。

「ストレートな面白さが、バラエティ番組にすっぽりとハマりました。とはいえ、あんりさんは実のところ、かなりの芸達者です。

 毒づきとツッコミの巧さは有吉弘行さん(48)や、マツコ・デラックスさん(48)にも通じるものがあります。

 あんりさんの“キレ芸”は、他の芸人でも簡単にやれそうですが、実はなかなか難しいのです。そのオンリーワンな芸風を必要とするバラエティ番組は多いでしょう。今後も快進撃が続くと見ています」(同・スタッフ)

デイリー新潮取材班

2021年3月11日掲載

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