キムタクの娘「Cocomi」が東京フィルで演奏 コンサートを観客が“実況中継”

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キムタクファンがいっぱい?

 彼女は高校時代の19年、第2回日本奏楽コンクールで準グランプリ、管楽器部門1位に輝いた実績があると聞くが、

「国内で最高峰の登竜門と言えば、“毎コン(全日本学生音楽コンクール)”ですが、まだそこまでの実力ではないということでしょう。それに大学1年生ですからね。フルートは相当な肺活量を要求されますから、華奢な体では音量が足りません。まだソリストを務められる実績があるとは言いがたい。もちろんマイクなど使いませんから、私のいた3階席にはほとんど音が届きませんでした。とはいえ、特にミスもなく、可憐でけなげな演奏姿は応援したくなりました」

 他の観客はどうだったのか。

「クラシック慣れしていないお客が多い印象でしたね、拍手のタイミングが違ったりとか……。おそらく相当数のキムタクファンが、我が子を応援するような気持ちで来ていたのだと思います。司会は元テレ朝の朝岡聡アナで、名物のお年玉抽選会で、彼女が再登場した時には万雷の拍手を浴びていました。多少トークもあって、それも可愛らしく、好感が持てました。父や母の話は一切ありませんでしたけど、むしろ清々しかった。彼女を知らない観客もファンになったと思いますね」

 彼女は今後もフルートを続けるのだろうか。業界関係者は言う。

「もちろんそうでしょう。桐朋女子高校の音楽科(男女共学)と言えば、第1期には小澤征爾やピアニストの中村紘子(のちに中退してジュリアード音楽院に)がおり、バイオリニストの高嶋ちさ子も高校から大学へ進んだ名門ですからね。ただ、せっかく大学に進んだのに、昨年はコロナ禍で大学もリモート授業となり、なかなか通えなかったようですね。特に器楽の授業は対面で行うものですし、フルートは人数も少ないですからね。そんな中、今回はたとえ客寄せパンダであったとしても、その役割は十分に果たせましたし、〈これからも精進して参ります〉という気持ちは本物だと思います」

 朝岡アナは、ステージ上で緊張する彼女にこう言ったという。

「大丈夫! そのステージでの緊張が、今後のあなたを強くするから」

週刊新潮WEB取材班

2021年1月9日掲載

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