【魂となり逢える日まで】シリーズ「東日本大震災」遺族の終わらぬ旅(10)亡き息子と共に語り続ける「あなたの命を守って」 魂となり逢える日まで(10)

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 宮城県の北部、三陸特有の深い入り江の奥に女川町がある。コバルトブルーの湾はあくまで静かだが、丸10年になろうとしているいまも、そこに「被災した町」が眠っているという。

「女川湾の底には、津波で流された町のがれきが積もっています。まだ行方が分からないおふたりの女性行員の遺族が潜水士の資格を取り、毎週のように、プロのダイバーに同伴してもらって潜っています。湾にある半島の向こうの海上で3人が見つかって、湾内の浜で1人。8人はいまも行方不明なのです。潜らねば何も見つかりません。...

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