北川景子は商学部出身、明治大学卒業の「おしゃれな芸能人」が急に増えた理由

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明治を志望する理由

 明大人気の象徴として、受験者の数が注目されたのは2010年度入試だった。11万5700人を記録し、11万5500人だった早稲田大学を抜いて1位となったのだ。ちなみに20年度まで14年連続で10万人を超えている。

 とはいえ、商学部について言えば、今も昔も女子学生は少ないようだ。北川は2018年、読売新聞のインタビュー取材を受け、10月21日に「2019進学特集 真面目でも良いよね 女優 北川景子さん32」の記事が掲載された。

 そもそも北川は《大阪市内の私立中高一貫校に通う、物理や数学が得意で薬剤師や心理カウンセラーなど理系の職業に憧れる高校生だった》という。

 高校時代にスカウトされモデルデビュー。仕事が多忙になったため、高3で東京に引っ越した。記事では明治大学を志望校にした理由が、以下のように記されている。

《オープンキャンパスでいくつかの大学を訪れたが、服装や行動などの面で、学生たちが周囲の目を気にせず自分の好きな道を進めるような雰囲気を感じた明治大が気に入った。「大学では勉強さえできればよいと思っていた。毎日おしゃれに気を使わず、地味な格好で通っても大丈夫そうでいいなと」》

明大と芸能界の距離

 大学では軽音サークルに入り、ドラムを担当していたという。そして商学部でどれだけ女子学生が少なかったかは、次のように記されている。

《商学部では女子学生が少なく、クラスの女子は9人だけ。4年生までクラスは変わらず「私の結婚式にも全員来てくれて、今でも仲良し。みんなと会っているから、卒業後も大学生活が終わりという感じがしない」という》

『大学図鑑!2021 有名大学83校のすべてがわかる!』(ダイヤモンド社)で監修を務めたオバタカズユキ氏に、明治大学の“変化”について訊いた。

「今年の『大学図鑑!』では、明治大学について《バンカラ色は薄くなった》が、元気の良さは維持していると指摘しました。そもそも最近は『バンカラ』という言葉を知らない大学生さえいます。明治大学のイメージが変わったのは、オープンキャンパスの普及も大きいでしょう」

 一説によると、オープンキャンパスは80年代から実施大学が増え、2000年代には一般的なイベントとして定着したという。

 東京の近郊や首都圏、そして地方に住む受験生が実際に明大に足を運び、「こんなに綺麗な大学なんだ」と驚いたことが受験生の増加に寄与したというわけだ。

「そもそも明治大学は、早稲田大学と並ぶほど演劇が盛んで、多くの役者を輩出してきました。芸能界と縁の深い大学だったのです。そうした素地の上に、『都心に位置する綺麗なキャンパス』と受験生からも好感を持たれるようになったのです。大学を卒業して芸能人になるのではなく、芸能界で活躍する高校生が明大を受験するようになった背景には、そうした経緯があるのではないでしょうか」

週刊新潮WEB取材班

2020年12月25日掲載

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