「鉄腕DASH」からTOKIOが卒業する日も近い 日テレにとって“不幸中の幸い”とは

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看板を残してTOKIOは卒業

「鉄腕DASH」は、TOKIOの番組ではないか。

「確かに『鉄腕DASH』はTOKIOの代名詞と言っていいでしょう。しかし、番組名にTOKIOの名は入っていません。いわゆる冠番組でないことに目を付けたのが総合演出家です。TOKIOは3人となり、年も取ってきた。城島はキムタク(木村拓哉・47)よりも年上ですからね。50にもなろうというのに体を張った企画は辛くなってきています。そのため、名物コーナーの多い『鉄腕DASH』で、少しずつ若手を使って、視聴率の取れる次世代ジャニーズを探しているようです」(同)

 公開オーディションならぬ、オンエアオーディションということか。それにしても、TOKIOがムリなら他の番組を作ればいいのでは?

「自分の番組を終了させたいと思うテレビマンはいません。ましてや、『鉄腕DASH』のような人気番組ならなおさらでしょう」(同)

「鉄腕DASH」で総合演出を務めているのは清水星人氏だ。最近、聞いたような名前だと思ったら、「24時間テレビ」内で放送された「誰も知らない志村けん―残してくれた最後のメッセージ―」のモデルになった人では?

「『24時間テレビ』で、志村さんのメモリアルドラマを放送したほうが良いと強く推して実現しました。彼の目線で作られたストーリーでしたね。もともと制作会社でフリーのディレクターだった彼は、『どうぶつ奇想天外!』(TBS)を制作していました。そのノウハウを日テレに持ってきて企画した番組が『天才!志村どうぶつ園』でした」(同)

 確かにヤリ手のようだ。

「その後、日テレ社員となり、『おネエ★MANS!』や『魔女たちの22時』『幸せ!ボンビーガール』などで山口をMCに起用して仲が良くなった。その縁もあって、8年ほど前に『鉄腕DASH』の総合演出に収まったわけです。視聴率が落ち始めたためテコ入れするためでした。番組は見事、復活したのですが……」(同)

 ところが、大事な山口がいなくなった。

「彼はTOKIOの他のメンバーとは特に親しくもないそうですからね。となると、このまま彼らと番組を継続しても長くは持たない。その辺りはドライな考え方なんでしょう」(同)

「鉄腕DASH」は番組タイトルを維持して若手にチェンジ。一方、「志村どうぶつ園」は、相葉雅紀(37)をMCにした「I LOVE みんなのどうぶつ園」に生まれ変わる。この違いはどこから来るのだろうか。

「志村さんが亡くなって、そのまま冠番組を続けるわけにもいきません。まだ人気のなかった相葉を『志村どうぶつ園』に起用したのも彼ですから、今度は相葉を新MCにして再スタートさせるということでしょう。逆に『鉄腕DASH』は、TOKIOの冠がなかったことが幸いした。新たな相葉、つまり若手を起用して看板を掛けかえることなく、新番組にしようとしているようです」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年9月27日掲載

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