コロワイド、大戸屋への敵対的TOB不調、“リアル半沢直樹”は第二幕へ

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 ネット上では“リアル半沢直樹”とまで呼ばれている、外食大手・コロワイドによる定食屋チェーン・大戸屋ホールディングスの敵対的買収(TOB)。いよいよクライマックスかと思いきや、第二幕に移ろうとしている。

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 コロワイドによる大戸屋の敵対的買収は、8月25日に公開買付期間の締め切りを迎えたが、当日になって同社は買付予定株数の下限を45%から40%に下方修正。さらに買付期間を9月8日までと延長した。つまり、大戸屋の株主が買付に応じなかったため、当初の計画通りにはコトは進まなかったのだ。

 一方、大戸屋は8月14日、食品の宅配を手がける「オイシックス・ラ・大地」との業務提携を発表。さらに、20日には大戸屋の公式HPで、同社社長と元気寿司社長の対談が公開され、業務提携を匂わせているのだ。これらは何を意味するのだろうか。

M&AからTOBへ

 昨年10月、大戸屋創業家から大戸屋株(約18%)を約30億円で取得し筆頭株主となったコロワイドが、大戸屋に改善提案をしたのがことの始まりだった。業界関係者は言う。

「同じ飲食業とはいえ、両社の考え方は全く違っていました。あくまで店内調理にこだわる大戸屋に対し、『牛角』『かっぱ寿司』『しゃぶしゃぶ温野菜』などを傘下に持つコロワイドは、セントラルキッチンで下ごしらえしたものを店舗に送り、最終調理のみで客に出すという徹底した合理的経営。大戸屋にすれば、セントラルキッチンを受け入れれば経営は改善すると言われても、納得できる話ではありませんでした」

 大戸屋ファンからも、店内調理を見下すような提案に反対する声が上がったが、M&Aで成長してきたコロワイドは聞く耳を持たなかった。

「コロワイドは、6月の大戸屋株主総会に向け、創業家を含む自社の役員派遣を提案しました。そして、大戸屋株主に対し、コロワイドグループ入りのアンケート調査を行ったのです。コロワイドグループの店舗で利用できる3000円分のお食事券をつけて。そして9割を超える賛同を得た、と発表したのですが」(同)

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