「新型コロナ」で岐路に立つ「キューバ」2度目の経済大危機(上)

ビジネス Foresight 2020年5月22日掲載

  • ブックマーク

 キューバでは、1959年の革命から、およそ2世代分の時間が流れたことになる。1991年のソ連崩壊に伴う経済危機から現在まで革命体制を維持させてきたのは、他の多くの社会主義国と異なる点である。経済改革は国民生活の水準を「生かさず殺さず」のレベルを維持できる程度にとどめ、「結果の平等」を保障する制度を続けている。

 他方、この「煮え切らない」政策に不満を持つ、とくに若い世代は、さまざまな方法を用いて国外、とりわけ米国に移住している。

 革命の指導者フィデル・カストロは2016年に永眠し、後を継いだ実弟ラウル・カストロは2018年に、10年間担った最高指導者のポストを50歳代の若手ミゲル・ディアスカネル=ベルムーデスに譲った。...

記事全文を読む