問題発言のナイナイ岡村、唐突ヌードの福田明日香…これって「ASAYANの呪い」? コロナ禍があぶりだした芸能人たちの「信頼貯金」

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コロナ禍とASAYANの共通点 あぶり出した芸能人たちの信頼貯金と使い道

 ASAYANには毎週「事件」があった。候補者に無理難題が突きつけられたり、オーディション自体が打ち切られたり。モー娘。だって、元は落選者たちで結成されたグループだ。そうして視聴者を惹きつけ続ける事件は、大仰なテロップと画面割りで強調され、非日常が常態化した番組だった。

 非日常が続くというのは、ある意味、今のコロナ禍との共通点でもある。そして非日常を不安に思う人もいれば、何か一種のお祭りのようにはしゃぐ人もいるものだ。ASAYANの呪いにかかった人々は、おそらく後者なのではないだろうか。

 今年はコロナウイルスがなければ、東京オリンピックが開催されるはずだった。岡村隆史は過去、オリンピック婚を狙っていると発言している。お祭り騒ぎ、非日常のどさくさに紛れて、自分の夢を叶えたい。そんな姿勢が悪い形で、今回の発言にも表れたように思う。

 同様に福田明日香も、今こそひと花咲かせるチャンス、と踏んだのかもしれない。自身がボーカルを務めるバンドの無期限活動停止を突然発表していたが、今思えば写真集発売の布石だったのだろう。歌も服もプライドも捨て、いま一度芸能人として脚光を浴びる。シングルマザーとして、稼げる時には稼ぐという切実な思いもあるのかもしれないが、やはりどうにも「どさくさに紛れた」感は否めない。

 松浦氏に至っては、華やかな女性遍歴を含め、平凡を嫌う業界人そのもののイメージだ。やっかみを含めて敵が多いのだろうが、敵を逆撫でして話題になるのを楽しんでいるような節さえ見受けられる。今回の薬物疑惑に対しては、元恋人・あゆとのツーショットの写真を添えて「絶対負けねえ」と投稿。やはりこの人も、つくづく非日常が好きな人なのだろう。

 かつてのASAYANが作り出した熱狂は、彼らのお祭り男・お祭り女ぶりがあったからこそという方が正しいのかもしれない。ただ彼らの行く末に関しては、さすがの川平慈英も「いーんです!」と言い切れないのだろうけど。

(冨士海ネコ)

2020年5月2日掲載

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