コロナ禍で苦肉の再放送はいつまで続く… いまドラマの撮影現場はどうなっているのか

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 新型コロナ禍がドラマ界に大激震をもたらしているのは周知の通り。4月19日にスタートするはずだった「半沢直樹」(TBS)は放送開始日がいまだ決まらない。2話まで放送された「SUITS/スーツ2」(フジテレビ)も3話は流せず、「コンフィデンスマンJP」(2018年制作)の再放送に。今、ドラマ界の現場はどうなっているのか?

「今はどのドラマの現場も動いていない」(中堅俳優のマネージャー)

 東京など7都府県に緊急事態宣言が出た4月7日以降、ドラマの収録は全局でストップしたまま。

「感染の危険がある上、世間が自粛を強いられている中で収録など出来ない」(民放プロデューサー)

 緊急事態宣言が出る前から各局は相前後して収録休止に踏み切っていたが、練馬区保健所(東京)の指導もあって休止を余儀なくされたのはテレビ朝日の「警視庁・捜査一課長2020」と同「特捜9 season3」だった。

 両ドラマの収録が行われているのは練馬区大泉にある東映の東京撮影所。ところが、やはりここで撮っている同局の特撮ドラマ「魔進戦隊キラメイジャー」に出演中の俳優・小宮璃央(17)が新型コロナに感染したため、撮影所内の消毒をしなければならなくなった。

 ドラマの現場で感染者が出るのは病院内で感染者が発生した時と相似形だ。本人はもちろん、共演者、スタッフら周囲の濃厚接触者も収録から離れなくてはならない。ドラマにとって新型コロナは危険な存在である上、極めて厄介な代物である

 各局の収録はいつから再開されるのか。

「今のところ、緊急事態宣言明けの5月7日から始めるとの連絡を制作サイドから受けている」(前出・中堅俳優のマネージャー)

 このマネージャーによると、制作サイドから「再開に向けて努力しています」という電話連絡を繰り返し受けているという。

 なので、現在は出演陣全員が休業状態。ひたすら5月7日を待っている。

「俳優は全員が自宅にいるはず。新型コロナに感染し、自分が収録を遅らせてはならないから」(同・中堅俳優のマネージャー)

 だが、感染者増にブレーキがかかっていないため、緊急事態宣言は延長されるという見方も強い。その場合、どうするのだろう。

「お手上げです。放送打ち切り、中止を選択するドラマが続出する。各局とも当初は5月7日以降には収録を再開できると踏み、その間の放送枠を特別編や再放送で埋めた。でも、想定以上に収録休止が長引くとなると、もはや継続は無理」(前出・民放プロデューサー)

 田中圭(35)主演の「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」(テレビ東京)は既に中止が決断された。本来なら4月24日に始まるはずだった。

 この放送枠では、代わりにBSテレ東で放送済の「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」が流されることになった。2018年に制作された栗山千明(35)の主演作。再放送ではあるものの、地上波では初放送なので、次善の策として選ばれたらしい。

 一方、緊急事態宣言が功を奏し、コロナ禍が一段落してくれたら、収録は5月7日から再開となり、ドラマ界はひとまず胸をなで下ろす。その後は放送回数を数話分削ったり、通常は改編期のスペシャル番組が並ぶ6月末から7月上旬まで放送回数を延ばしたりすれば、なんとか難局を乗り切れる。すべてはコロナ禍の行方次第だ。

 各局が春ドラマの収録を始めたのは、一部作品を除き、2月だった。そして4月上旬までに2話分から4話分の収録が済んだ。にもかかわらず、どうして放送を開始したり、先延ばしにしたり、中止にしたりと判断が分かれたのだろう。

 背景にはドラマの形態の違いがある。例えば「SUITS/スーツ2」は1話完結方式なので、放送開始のゴーサインが出しやすい。話が途中で切れないからだ。一方、「半沢直樹」は次回以降にストーリーがつながる連続方式なので、スタートさせにくい。おまけに2話までしか収録が済んでなかったというから、放送開始の延期はやむを得なかっただろう。

 未曾有の事態だけに誰も正答を示せない問題も起きている。

「10話の予定が6話になったり、前半の2、3回を放送しただけで終了になったりしたら、ギャラはどうなるのか。ほかのマネージャーも気を揉んでいます。俳優は1クール(3カ月)単位でスケジュールを空けますが、ギャラの支払いは1話単位。3カ月の拘束で2、3話分のギャラしか出なかったら痛手です」(前出・中堅俳優のマネージャー)

 そのギャラをテレビ局側が負担してくれればいいのだろうが、このマネージャーは「難しいのではないか」と声を落とす。テレビ局側に落ち度があるわけではないからだ。とはいえ、俳優も大物でない限り、高収入とは決して言えない。見込んでいたギャラが入らないと、確かに痛いだろう。

 ちなみに俳優は舞台の仕事も上演されないとギャラが出ない。いくら稽古をやろうが、それは基本的にノーギャラ。コロナ禍は俳優の生活にも大ダメージをもたらしている。

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