「カツベン!」主演の成田凌とは共演NG 周防監督が出演させたかった俳優の名

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 12月13日に封切られた映画「カツベン!」。「Shall we ダンス?」(1996年)や「それでもボクはやってない」(2007年)で知られる周防正行監督(63)による5年ぶりの新作だ。まだ映画が「活動写真」と呼ばれていた頃、サイレントだった映像に声を当てていた活動弁士(カツベン)を描いた作品だ。オーディションで主役の座をゲットした成田凌(25)は映画初主演。それを支えるのは、竹中直人(63)や渡辺えり(64)、小日向文世(65)といった、“周防組”と呼ばれる常連だ。実を言うと、監督にはもう1人、加わってほしい役者がいたらしい――。

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 映画関係者が言う。

「映画監督って、重要視するのは脇役なんです。自分が信頼できる役者を置くのは、自分の演出を理解してくれているし、伝えやすい。監督の言う通り動いてくれるから安心もできる。三谷幸喜さん(58)が、いつも同じ役者ばかり使いたがるのもそのためです。特にコメディの場合は、どこが面白いか、笑わせどころを口で説明するのは面倒ですからね。今回、周防監督が、いつも竹中直人を起用する理由が記事になっていましたが、やはり同じですね」

 台北金馬映画祭に参加し、「なぜ、毎回、竹中を使うのか」という質問を受けた監督は、

《「大好きだから」と即答。続けて「でも最初は大嫌いだったんです。監督の意向を無視して、好き勝手に振る舞う俳優だと思っていたので」と明かした。初対面は86年放送のTBSドラマ「サラリーマン教室」だ。初めて仕事を共にすると、すぐに竹中直人という俳優の本質に気付いたという。「僕は誤解をしていました。竹中さんは監督の意向を尊重した上で、最大限に作品を面白くしようと努力する俳優だった」》(スポーツ報知:11月15日付)

 そして「カツベン!」で竹中を起用した効果もあったという。

《イケメン俳優・成田の演技には、どこか力が入り過ぎて余裕がなかった。それが竹中と共演することで「こんなに自由に演じていいものなのか」と開き直り、見違えるようなパフォーマンスを発揮するようになった。周防監督は「竹中さんが成田くんの魅力を引き出した」と、その影響力と存在価値に改めて気付かされたという。》(同)

 監督にとって、ことほどさように脇役は重要なのだ。

「今だからお話しますが、もう1人の周防組俳優にも声をかけたんですよ。主演の成田のライバルとなるベテラン活弁の役で、オファーしたのは加瀬亮(45)でした。彼は『それでもボクはやってない』で主演しており、信頼も厚かったのでしょう。しかし加瀬は、悩んだ結果、断ってきたんです。結局、その役は永瀬正敏(53)が演じることになりましたが、彼が断ってきたことはショックだったようです」(同・映画関係者)

 加瀬にとって「それボク」は、ブルーリボン賞やキネマ旬報などの映画賞を獲得した出世作と言ってもいい。最近はテレビドラマの仕事はほとんど入れていないのに、恩人とも言える監督の誘いを断ったのはなぜなのか。

「それがね、こう言ったそうです。『戸田さんとの件があるので、どうしても僕は、主役の成田凌と芝居できるイメージが沸きません』と……。つまり、自分の元カノの戸田恵梨香(31)と交際した成田とは、共演NGというわけです。女関係を理由に仕事を断るなんてねえ」(同・映画関係者)

 加瀬の事務所に事実関係を問い合わせてみたが、

「お答えすることはございません」(加瀬亮事務所)

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