「24時間テレビ」は歴代13位の視聴率で健闘 でも相葉雅紀クンは肩身が狭い?

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嵐で唯一の20%割れ

 これまで「24時間テレビ」で放送されたスペシャルドラマの視聴率ベスト5を挙げると【表1】のようになる。

 たしかに、1位の「小さな運転士 最後の夢」(主演・阿部寛[55])は、26・6%も取っている。この年の番組平均は19・0%で、歴代最高だった。

「最近は24時間以上放送していますが、そのうちの2時間と言えど、ドラマは見始めたら最後まで見てもらえますからね、全体の視聴率を押し上げる効果があります。やっぱり阿部ちゃんみたいな、ちゃんとした役者を使わないとダメなんですよ」

「24時間テレビ」のドラマスペシャルが始まったのは第3回(1980年)放送からだ。記念すべき第1作「機の音」の主演はなんと、森繁久彌(1913~2009)と北林谷栄(1911~2010)。脚本は倉本聰(84)という贅沢な布陣だ。

 第2作(81年)の「いのち・ひとつ」の主演は大原麗子(1946~2009)で原作は映画監督の新藤兼人(1912~2012)。

 第3作(82年)の「スリーマンにアタック!」の主演は若尾文子(85)……再放送してもらえないか、と思うほど。

「ここ10年以上はジャニーズの主演が続いていますけどね。まあ、上位5位を見てもジャニーズがほとんどですから、アイドルでも数字は取れるわけです。2年前にKAT-TUNの亀梨和也(33)を主演で撮った『時代をつくった男 阿久悠物語』は、闘病ものではない作品でしたが、25・6%を取った。それで、昨年も2匹目のドジョウを狙って、『ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語』をSexy Zoneの中島健人(25)を主演で使ったのですが、大失敗。それで今年は闘病ものに戻した訳ですが、それも上手くいかなかった。やっぱり人気があって、演技も上手くないと、ダメなのかもしれません」

 ならば、スペシャルドラマのワースト5位を見てみよう。

 主演作が2本もランクインしているタッキーこと滝沢秀明(37)が、経営者に転じたのは正解だったかもしれない。そして、昨年の「石ノ森章太郎物語」が2位、今年の「絆のペダル」は3位である。嵐では櫻井翔(37)を除き他のメンバーもスペシャルドラマで主演をしている。嵐メンバーの作品を並べてみると、こうなる。

 相葉クン、メンバーの中でも唯一の20%割れとなってしまったようだ。

「実を言うと、日テレで相葉クンが主演した連ドラは1本しかないんです。それが12年の『三毛猫ホームズの推理』で、初回は15・9%を記録しました。しかし、それが最高で、最終的には平均12・8%に。12年といえば、同じ嵐の二宮和也クン(36)がスペシャルドラマの主演をしていますが、この頃なら相葉クンでも数字はそこそこ取れたかもしれませんね。二宮クンはすでに役者として認められていますが、相葉クンはそこまでではない。また、これは嵐全体に言えることですが、彼らは個人視聴率はいいのに、世帯視聴率が伸びないのです。おそらく、お母さん世代とその娘さんなど女性ウケはいいのに、男性からの人気がそれほどでもないからでしょうね。そのあたりが今年は響いたのかもしれません」

 相葉クンは肩身が狭いかも。

週刊新潮WEB取材班

2019年8月29日掲載

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