「デヴィ夫人」の“トラブル列伝”が凄い それでもテレビに出演し続ける希有な存在

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 デイリー新潮(7月29日配信)は、デヴィ夫人(79)が4000万円もするという、セーブル(クロテン)の超高級ロングコートがホテル側の不手際で破れたとして、損害賠償を求める裁判を起こしたことを報じた。さすがはインドネシア初代大統領の第三夫人、お持ちになっているモノが違う。彼女のTwitterを覗いてみると、現在はモナコを訪問中で、ロスチャイルド男爵夫人の別荘でパーティ(7月18日付)をお楽しみだったり、とても係争中とは思えないセレブっぷりである。

 海外では“東洋の真珠”ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノとして社交界に登場し、日本に戻れば、バラエティ番組に引っ張りだこ。その一方で、裁判に訴えたり、訴えられたり……。今年3月には彼女の元経理担当による横領事件の判決がやっと出たばかりだが、今回、新たな裁判を抱えたわけである。来年2月には傘寿を迎えるとは思えぬほど、満ちあふれるエネルギーはどこから来るのか……。

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 今年2月に発売されたデヴィ夫人の著書「選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論」(講談社)の出版記念会見のあと、囲み取材で彼女はこう語っていたという。

「わたくしのエネルギーは怒りから来ているんですよ。この世の中には不条理、不公平、もういろんなことがあり過ぎて。それに対する怒りがわたくしの中にマグマのようにあって、それが元気にさせてくれているんだと思います」

 民放プロデューサーは言う。

「まさに怒りのマグマが溜まっているようですね。ファイティング・スピリットこそ、彼女のエネルギーなんでしょう。今回の毛皮コートの裁判といい、これほど裁判に訴え、訴えられるタレントは他にいません。ある意味、日本一の訴訟タレントと言ってもいいほど」

 裁判とバラエティの両立を成し遂げている、唯一無二の存在なのである。彼女の“闘魂の歴史”を振り返ってみよう。

●1967年9月 梶山季之のモデル小説「生贄」を名誉毀損で東京地検に告訴

 過去に報じられた記事を見る限り、最も古い裁判はこれだろう。

「銀座のホステスだった女性が、インドネシアに渡って大統領の第三夫人としてのし上がる……小説は主人公の名前こそ変えていますが、誰もがデヴィ夫人がモデルとわかる内容で、日本とインドネシアの賠償問題なども暴いていた。それが彼女の逆鱗に触れ、訴訟に発展。発行元の徳間書店、中傷記事を掲載したという当時の週刊誌『F6セブン』の発行元に対しては謝罪広告を求めて民事訴訟に訴えました。結局、単行本は絶版になっています」(芸能記者)

 以来、およそ半世紀に亘り、夫人は訴訟を続けていることになる。まさしく燃える闘魂、恐るべき怒りのマグマだ。その炎は国内にとどまらず、世界に流れ出ている……。

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