TBS「あさチャン!」夏目三久は“かごの鳥”、「Nスタ」ホラン千秋との明暗

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意外に苦労人のホラン

 朝っぱらから頭を抱えるTBSだが、半日後には顔もほころぶらしい。夕方の「Nスタ」が17年4月のリニューアル後からジワジワと勢いをつけ、いまや民放首位の「news every.」に迫っているという。

「4月26日には『news every.』の視聴率8.7%に対し、『Nスタ』は7.4%と完全に射程圏内に入れてきました。リニューアルで何が大きく変わったかと言えば、キャスターにホラン千秋(30)を起用したことです。アイルランド人の父と日本人の母を持つハーフで、ドラマデビューは戦隊モノ。ローラ(29)を筆頭に中条あやみ(22)やダレノガレ明美(28)、不倫前のベッキー(35)など、日本人のハーフ好きにもぴったり。また“戦隊モノ出身者は当たる”という定説にも当てはまります。男性では要潤(38)や佐藤健(30)、竹内涼真(26)、女性では高梨臨(30)や中川翔子(33)もいます。それらの条件にはまったのかもしれません」(同・他局幹部)

 ホラン千秋といえば、顔は知っているけれど、アナウンサーか女優か本業がよくわからない、という声もある。芸能記者が語る。

「キッズモデルをはじめたのが5歳の時。歌手になりたくて現在の事務所にオーディションを受けて入ったのが中学生の時です。しかし、事務所の同期にはPerfumeがいて、実力の違いを見せつけられて断念。女優として『魔法戦隊マジレンジャー』(テレビ朝日系)の悪役でデビューしますが、そこでも同世代の女優と比べて大きな仕事が来るわけでもなく焦っていたそうです。大学へ進学し、3年の時に役者として学ぶためにアメリカへ1年間の留学をしますが、ここで考え方が変わったようです。伝える仕事がしたいと思いようになり、帰国後に民放の就職試験を受けたそうです。アナウンサーと制作で民放キー局を受けましたが、全敗だったといいます」

 だが転機は大学卒業後、すぐにやってきた。

「11年に大学を卒業し、その年の10月スタートの深夜の経済情報番組『ビジネスクリック』(TBS系)と朝の情報番組『ULALA ナナパチ』(TOKYO MX)のオーディションに合格し、MCを担当。それが目にとまって『NEWS ZERO』(日本テレビ系)のキャスターに抜擢されたそうです」(同・芸能記者)

 前出の民放幹部も回想する。

「その後、中山秀征さんの『シューイチ』(日本テレビ系)に出演したんです。当時の共演者に聞いた話では、最初は下手だったけど、だんだん慣れてきて、それを見たTBSの報道からオファーが来たんだそうです。彼女は両方やりたかったみたいだけど、事務所は帯番組をやらせたかったみたいで、日テレには仁義を切って、TBSの『Nスタ』を選んだそうです」

 アナウンサーとして就職はうまくいかなかったもののキャスターとして成功しつつあるホランと、新卒で日本テレビに入社しながら現在フリーアナとなった夏目――人世いろいろである。

週刊新潮WEB取材班

2019年5月5日掲載

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