イチロー3度目の国民栄誉賞辞退は松井秀喜を意識したせい?

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 三顧の礼も形無しだ。

 イチロー(45)が国民栄誉賞受賞を辞退した。

 菅官房長官によると、

「“人生の幕を下ろした時に頂けるよう励みます”との返答があった」

 とのことである。

 イチローが国民栄誉賞を辞退したのは今回で3回目。1回目は大リーグ1年目で首位打者になった2001年。2回目はシーズン最多安打記録を樹立した04年だ。それぞれ「まだ若いので」「プレーを続けているので」と断っている。

 いったいなぜこれほど受賞を拒むのか。

「13年に受賞している松井秀喜(44)と同格扱いされたくないのでは」

 とは大手紙大リーグ記者。

 イチローと松井の確執が囁かれるようになったのは、06年の第1回WBCからと言われる。この大会にイチローは出場し、松井は出場要請を断った。

「以来、特にイチローの松井への風当たりが強くなった。最近では昨年、大谷翔平について“初めてのホームランバッターが日本人として来た”とコメント。両者を忖度して記事には書けませんでしたが、あの発言はどうみても“松井へのあてつけ”です」(同)

 国民栄誉賞は、受賞するより、3度辞退する方が難しい。それはイチローならではの美学かもしれない。だが、確実視される米野球殿堂入りは、

「実現すれば日本人初の快挙。国民栄誉賞は政治利用の側面がありますが、殿堂にはそれがない。拒む理由はないでしょう」(同)

 スポーツ紙デスクも、

「イチローは日本での評価に無頓着ですが、アメリカの評価なら喜んで受け入れるはず。渡米してからの彼の原動力は、現地のファンを見返したいということでしたから。そもそも殿堂入りを辞退なんてしたら、“アメリカの野球を否定するのか”と大問題に発展しかねませんよ」

 引退してもまだまだ見せ場があるかも。

週刊新潮 2019年4月18日号掲載

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