松田聖子の新譜ジャケット写真が「10年前の使い回し」のワケ

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 悲願である米国での成功を果たすべく、松田聖子(57)はジャズシンガーに転身。2月20日には、第2弾となるアルバムもリリースされた。ところが、なぜか、そのアルバムに使われている写真は10年前の写真集からの使い回し。手抜きというわけでもあるまいが……。

 ニューアルバム「SEIKO JAZZ 2」は、発売されると、オリコンのジャズ・クラシック週間チャートやアップルミュージックのジャズチャートで1位を獲得。まずまずの売れ行きを見せている。

 音楽評論家で尚美学園大学副学長の富澤一誠氏が解説する。

「ジャズは、最も表現力が要求される音楽ジャンルです。下手な歌手には歌うことができません。聖子さんはもともと持っている表現力にさらに磨きがかかり、1作目よりも2作目の方がデキが良い。前作同様、超一流のミュージシャンを起用しているのはさすがです。制作費がふんだんにあるからでしょうね」

「SEIKO JAZZ 2」は通常盤、初回限定盤A、初回限定盤Bの3種類が発売された。

 聖子ウォッチャーに聞くと、

「そのうち、初回限定盤Bはブックレット付きで、ファンなら大抵、それを買い求める。でも、そのブックレットの写真が、10年前のツアーでプレミアム席用のプレゼントに配られた写真集『monochrome』の使い回しだったのです。ブックレットの9枚の写真のうち1枚は写真集とまったく同じだし、残りの写真も聖子ちゃんの髪型や服装が同じなので、写真集の未使用分を引っ張り出してきたのは明らかです」

 なぜ、制作費はふんだんなはずなのに、写真を使い回しにしたのか。

 アルバムがリリースされた日に、彼女はフジテレビの「めざましテレビ」でインタビューを受け、「写真はどういう意図で選ばれているのでしょうか?」と訊ねられると、次のように答えている。

「ジャズという世界ではビギナーなので、何でも吸収して本当の素の自分で臨みたいという気持ちがあったので、すごくシンプルにしたかったんですね」

 芸能ジャーナリストによれば、

「確かに、その写真の聖子は、身に着けているのが黒いタンクトップにショートパンツだけ。シンプルと言えばシンプル、としか言いようがありません。すでに、彼女も還暦間近です。再び、露出が多くてシンプルな格好をして、アルバムのために撮り下ろしをするのは、さすがにキビシイものがあったのかも。だから、10年前の写真を再利用するしかなかったのでしょうね」

 いつまでもアイドルでいたいから、「昔の写真で出ています」というわけか。

週刊新潮 2019年3月28日号掲載

ワイド特集「陽のあたる場所」より

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