「小川彩佳」がNEWS23のメインキャスターに テレ朝女子アナが退社する特殊事情とは

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TBSも身内に冷たい?

 ちなみに長野アナは古舘プロジェクトに所属しており、2000年から12年まで「ザ・スクープ」のキャスターを務めるなど、テレ朝との関係は深い。

 また夏目アナの場合は、フリーに転身してから、半ば芸能人に近い立ち位置もキープしている。局アナではなく夏目アナがトークバラエティ番組「ポルポ」の司会に抜擢されるのは、仕方のないことかもしれない。

 しかしながら、テレ朝が力を入れている情報・報道番組のうち3番組で、他局出身のフリーアナがキャスターを務めているわけだ。テレ朝の女性アナたちが「自社の報道番組なら自社のアナウンサーを使うのが筋。それをなぜ、他局出身のフリーアナばかり重用するのか?」と不満を持つのも、ある意味当然かもしれない。

 それでは、これまでにどんな女性アナがテレ朝を退社してきたか、表にまとめてみた。

 表を眺めてみれば、そもそもアナウンサーという職業を辞めてしまった女性も少なくないことに気づく。20代を社員アナとして突っ走っても、30代を契機に「キャリアチェンジ」を考えさせられる――それがテレ朝における女性アナウンサーの“伝統”とでも言うのだろうか?

「テレ朝の女性アナは、『アナウンサーとして能力を高め、キャリアを重ねても、看板番組のメインキャスターには就任できない』という事実を突きつけられ、辞めていくわけです。皮肉なことにテレ朝は、小川彩佳アナだけは育てようとしていたようです。上層部にとって彼女の退社は、想定外だったと聞いています」(同・関係者)

 民放キー局の予算は、年々、厳しさを増している。テレ朝は、ギャラが高額だった古舘伊知郎(64)を「報道ステーション」から降板、期待する小川アナはAbemaTVで”武者修行”させるなど、社員アナウンサーの活用にシフトしようとした矢先、彼女は退社を発表した。

「仮に小川アナが退社せず、彼女をしっかり育てていったとしても、他の女性アナウンサーにくすぶる不満が、消えるはずはありません。この問題、非常に根深いのです。テレ朝は今の状況を改善していかないと、更に女性アナの退社が続くでしょう」

 こうして小川アナはTBSを新天地に選んだわけだが、ライバル番組「報道ステーション」に出演していた女性アナが、「NEWS23」のメインキャスターに就任するとは前代未聞である。冒頭で紹介した夕刊フジの記事によると、TBSの女子アナに異論や憤懣が渦巻いているという。

 小川アナはテレ朝の社員だった時、外様起用の“被害者”だった。そして今度はTBSで自分が“加害者”に回る。テレ朝だけでなく、TBSでも退職者が増加するのかもしれない。

いや何より、こんな“女性アナ転職ゲーム”を半ば呆れて眺めている視聴者は存外、多いのではないか。

週刊新潮WEB取材班

2019年2月25日掲載

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