人気女子アナのフリー転身ラッシュ、業界トレンドは“川田裕美型”が人気

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売れるフリーアナとは

「確かに男性アナの場合は、比較的MCとして起用されることが多いですね。しかし女子アナの場合は、そう簡単ではありません。かつては進行ができるという理由で、サブMCやアシスタント的に起用されることもありましたが、今ではアイドルやバラエティタレントがそのイスに座ることも珍しくない。ここ数年、フリーになって成功した女子アナといえば、夏目三久(元日本テレビ[34])と有働さんくらいじゃないですか」(同)

 ただし、この“成功”とは、退社後すぐに自分の番組を持てたかどうか、という意味だそうだ。

「夏目は日テレを追い出されるように退社しましたが、すぐに『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日)に拾われて、マツコデラックスに認められることで古巣・日テレにフリーとして凱旋。『真相報道 バンキシャ!』のMCに抜擢されました。TBSでも『あさチャン!』MCを務めています。有働さんは現在『news zero』の視聴率に苦しんではいますが、NHK退局直後にもかかわらず高待遇で帯番組を任されており、今も女子アナランキング1位の人気を保っているわけですから。夏目と有働さんは、報道番組を任されたフリーの女子アナ2強と言っていいでしょう」(同)

 一方で、今回3位にランクインしながら、あまり“活躍”というほどでもないのが、カトパンこと加藤綾子アナ。フジ在籍時の11年(第8回)と12年(第9回)のランキングでは2年連続1位となり、仕切りの上手さと才色兼備で定評があった。

「明石家さんまさんに認められており、『ホンマでっか!?TV』(フジ系)のMCをしていますが、他にはEテレの語学番組程度。最近は女優業にも進んでいますが、あまりパッとしません。むしろ勢いがあるのは、これまでランク外から初めて4位に入った、元読売テレビの川田裕美アナです。在京キー局では『1周回って知らない話』(日テレ系)で東野幸治さんのアシスタントを務め、『この差って何ですか?』(TBS)で加藤浩次さんとMCを務めつつ、『アメトーーク!』(テレ朝系)では“運動神経鈍い芸人”の常連でもある。また、あんこ好きでも知られ、バラエティ番組から引っ張りだこな上、関西ローカルでもレギュラーを抱えています。今やフリーアナも才色兼備だけではお呼びがかかりません。進行ができるのはもちろんですが、身を削る覚悟を持ってバラエティタレントとしても仕事ができるフリーの女子アナを使いたがるテレビマンが増えています。また、局アナ時代からタレント化していた高橋真麻アナ(元フジテレビ[37])も、身を削っての成功組と言えるでしょうね。そういえば彼女は、有働さんがフリーになった際に、囲み取材でアドバイスを求められ、『キャリアとキャラクターがあまりに違うので……“バラエティでは体を張ったほうがいい”とか言えないです』と答えていたのには、さすがと思いました」(同)

 そんな中、TBSの吉田アナ、テレ朝の宇賀アナが退社を発表。加えて、TBSから唯一9位にランクインしている宇垣アナまで辞めると報じられているわけだ。

「吉田アナは結婚・出産しての結論ですし、宇賀アナは17年に結婚したばかり。2人とも、生活重視で落ち着いた仕事をしていくのでしょう。一方、宇垣アナは、アイドル顔負けの可愛さで、もともと人気がありましたが、昨年からは『サンデージャポン』(TBS系)のワンコーナーで“生きていて申し訳ない気持ちになる”“私には私の地獄がある”などといった心の闇をぶちまける“闇キャラ”と、アニメ好きを活かしたコスプレが可愛いと人気が急上昇して、初のランクインとなったわけです。局アナとしては恵まれていないように思えるのですが、すでに身を削っている彼女こそ、フリーになって化けるかもしれません」(同)

 フリーになろうと思っている女子アナの皆さん、あなたは身を削る覚悟はありますか?

週刊新潮WEB取材班

2019年1月21日掲載

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