NHK“あさイチ”雨宮萌果アナが紅白「aiko」と初対面で号泣…公私混同の声も

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リハーサルでも本番でも落涙

 それでは、いよいよ本論に入ろう。なぜ雨宮アナは号泣したのか。リハーサルを目撃していた関係者が明かす。

「紅白は12月29日が音合わせ、30、31日の2日間がリハーサルという日程でした。そして29日、aikoさん(43)は『カブトムシ』を2回も歌うなど、かなり入念な確認を行っていました。そして音合わせが終わると、楽屋に向かわず紅白ウラトークのブースに立ち寄ったんです。ウラトークのゲスト出演が決まっていたからだと思いますが、そこには雨宮アナが待機していました。スタッフに促されてaikoさんが近づくと、雨宮アナは『ただのファンなんで……』と話し出したものの感極まり、号泣してしまったんです」

 傍にいたNHKのスタッフがaikoに、「雨宮アナは『カブトムシ』が流れてから、ずっと泣いていた」と報告した上で、「本番はティッシュを準備しておく」と冗談を口にしたという。

「aikoさんも嬉しかったのでしょう。雨宮アナと何度も固く握手をして、『よろしくお願いします、いい人ばっかりだよ』と雨宮アナだけでなく、番組の出演者、スタッフ全員に対する感謝の言葉を口にしていました」(同・関係者)

 そして本番が来ると、やはり雨宮アナは涙を流した。aikoが歌い始めると、まずは落ち着いた声で「私、高校時代にバントをしていまして、『カブトムシ』をコピーしていたんです」と副音声で切り出した。

 それから自身の感動を伝えようとするのだが、語尾が震えてしまう。ここで渡辺直美が爆笑。すかさずサンドウィッチマンの富澤たけしが「泣いているじゃないですか」とからかう。

 それでも雨宮アナはひるまない。「ちょっと(歌を)聴かせてください」と半ば仕事を放棄。伊達みきおが「雨宮さんが、もう(身を)乗り出して聴いているのよ」と実況するうちに、雨宮アナの瞳から涙が流れたようだ。

 伊達は「凄いなあ」と感心しながらも、涙の理由を「マリッジブルー?」と質問。雨宮アナは失笑しながら「違う」と一刀両断、「高校時代に何度もカバーさせてもらったので」と説明した。

 だが、サンドウィッチマンの2人も渡辺直美も、百戦錬磨の芸人だ。3人でトークを繰り広げるうちに、「高校時代に付き合っていた彼氏がカブトムシに似ていたため、雨宮アナは泣いている」と勝手にオチを付けた。

 さらに終盤は、「カブトムシは昆虫で最強」とトークは大脱線。世界最大のカブトムシ「ヘラクレス・ヘラクレス(ヘラクレスオオカブト)」の話題で盛り上がり、遂に曲名を「ヘラクレス」に変更してしまった。

 雨宮アナが主人公の感動エピソードが展開されるかと思いきや、予想もしなかった爆笑トークが繰り広げられたわけだが、それから約1時間後、今度はaikoがウラトークのブースを訪問、副音声に出演を果たす。

 雨宮アナと“感激の対面”を果たしながら、雨宮アナは「見ているだけで充分ですので、番組進行を続けてください」と公私混同を必死に回避。何とかアナウンサーとしての“矜持”を保とうと努力を続けた。

 それでもサンドウィッチマンの2人から「今度、雨宮アナは結婚する」と伝えられたaikoは、「じゃあ、ちょっと、歌いに」と挙式で歌うことも提案。雨宮アナが激しく動揺して爆笑を取るなど、しっかりとウラトークの見せ場を作った。

 紅白という大舞台でも、“コメディエンヌ”としての才能を披露した雨宮アナだが、1つ不思議なのがaikoの熱唱中、伊達から「(aikoと)お会いしたことはないの?」と質問されると、雨宮アナは「ないです」と即答したことだ。

 上に見たとおり、2人は29日の音合わせで初対面を果たしている。厳密には嘘の回答をしたわけだ。しかし、これがもし「舞台裏は視聴者に見せない」というプロ意識の発露だとしたら、納得できる判断だろう。

 しかしながら一方で、厳しい声もある。あるテレビ担当記者は「副音声だから救われた側面は否定できません」と指摘する。

「厳しく言えば、自分が個人的にファンである歌手のことで感極まり、アナウンサーとしての仕事を成し遂げられなかった。公私混同による職場放棄と批判されてもおかしくありません。地上波でそのままオンエアされていたら、確実に抗議の声が寄せられたと思います。実際の副音声でも、サンドウィッチマンのお二人、渡辺直美さんというプロの芸人がフォローしてくれたからこそ、何とか聞ける内容になりました」

 有働アナに似ていると評判の雨宮アナだが、トークの冴えとなると、まだまだ“本家”には遠いようだ。NHKらしからぬキャラクターは、両刃の剣ということなのかもしれない。

週刊新潮WEB取材班

2019年1月6日掲載

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