福島「老舗魚店」に降りかかる「トリチウム水」海洋放出の難題(上)

社会Foresight 2018年10月5日掲載

  • 共有
  • ブックマーク

 福島県いわき市の浜々は豊かな海の幸で知られる。その1つ四倉町に、1950年創業の老舗「大川魚店」がある。

 35キロ北にある東京電力福島第1原子力発電所の事故以来、汚染水による風評にあらがい、「いわきの地魚文化を復活させたい」と、魚介を商品棚に並べ続けてきた。贈答品の注文が途絶えた首都圏にも自ら出向き、地魚の加工商品を物産展などで売り込んでいる。「東京では風評を感じなくなった。7年半でやっとここまできた」と、手応えをつかんだという。

 しかし、新たな難題が地元に垂れ込めている。...

記事全文を読む