安倍自民も警報鳴らす「安室奈美恵」ラストライブ 沖縄知事選めぐり

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弔い合戦

 9月30日に投開票される沖縄知事選。「安倍自民」が推す佐喜真淳(さきまあつし)・前宜野湾市長と、翁長知事が「遺言」によって後継指名した自由党の玉城(たまき)デニー衆院議員の一騎打ちになることがほぼ決まった。

 自民党系の沖縄県議に聞くと、

「翁長さんをバックアップしてきた“オール沖縄”は、昨年から、石垣市、沖縄市などの首長選で立て続けに敗北を喫し、弱体化が指摘されていました。ですが、今度の県知事選では“弔い合戦”を前面に押し出して臨んでくるはず。しかも、メディアは翁長さんの死を、あたかも“沖縄のための殉死”のように報じているから、県民感情が向こうに流されないかと懸念しています」

 さらに、なによりも警戒しているのは、安室が翁長知事への弔いのメッセージを発することだという。

「追悼コメントだけでも、玉城さんには追い風。そのうえ、もし安室さんがラストライブで、翁長さんの名前を出すようなことがあれば、現在拮抗する両候補の支持率は一変する。なので、翁長さん寄りの発言をしないように圧力をかけるため、“反翁長陣営”でチケットを買い占められないかと、冗談ともつかない話も持ち上がっていますよ」(同)

 急遽発表されたラストライブには、安室ファンだけでなく、政界も右往左往しているのだ。

週刊新潮 2018年9月6日号掲載

ワイド特集「人生の収支決算」より

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