30代、40代の辣腕ディレクターは“敬遠”で「石橋貴明」の生き残る道

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テレ東と組めばテレビ業界は震撼?

 ところが、50代のベテラン・ディレクターやプロデューサーになると、「いよいよ俺たちが仕事をできる時代が来た」と意欲を燃やしているというのだから、まさに「捨てる神あれば拾う神あり」だ。

 もっとも「とんねるず」のファンにとっては悲報だろうが、“バラ売り”は必須条件だという。

「コンビとしての商品価値は、やはり『みなおか』が証明した通りです。木梨さんが画家と俳優で活躍するなら、石橋さんはスポーツ番組のMC、キャスターが期待できます。帝京高校野球部に所属し、テニスとゴルフは相当な腕前だと聞きます。何よりスポーツ全般に相当な知識を持っているのはご存知の通りです。毎年、年始に放送されるテレ朝の『スポーツ王は俺だ!』は19年続く人気番組。となると、日テレ『Going!Sports&News』の上田晋也さん(47)さん、現在は降板しましたがTBS『S☆1』の田中裕二さん(53)、そしてトーク番組ですが今年1月からレギュラー放送が復活したフジテレビ『ジャンクSPORTS』の浜田雅功(54)さんのライバルになるかもしれません」

 問題は、どこのテレビ局が関心を示すかだ。上で日テレ、TBS、フジテレビの名前が出ているので、単純に消去法でいくとNHKかテレ朝、そしてテレビ東京となる。

「『うたばん』や『MLB主義』で気心の知れたスタッフの多いTBSは可能性が高いでしょうが、個人的に見てみたいのはテレ東です。石橋さんがキャスターとして、スポーツ番組で司会を担当するわけです。ご存じの通りテレ東は、自由度が高いのが最大の魅力です。やんちゃなところのある石橋さんとは、相性が抜群のはずなんです。実際、オファーがあれば、石橋さんも関心を示すのは間違いないでしょう。懸念材料があるとすれば、ギャラの問題かもしれません。テレ東が熱意で口説き落とし、視聴率でNHKや他の民放にリベンジを成し遂げたら、面白いですけどね」

 それにしても、いまだにテレビ業界の内部から、これほどまで情熱的な「復活待望論」が出てくるのだ。まだまだ「とんねるず」の2人は“死ぬ”わけにはいかない。

 還暦へのカウントダウンが始まっているが、年齢に相応しい成熟した「とんねるず」は魅力的かもしれない。もう一花でも二花でも咲かせ、沈滞したテレビ界を活性化させてほしいものだ。

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週刊新潮WEB取材班

2018年3月30日掲載

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