診断から30年、みのもんたの「糖尿病」コントロール術 著名人が明かす克服法

ライフ 週刊新潮 2017年11月16日号掲載

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「糖尿病」1000万人時代! 著名人が明かす「私はこうして国民病を克服した」(3)

 たけし軍団の一員でお笑いタレントのグレート義太夫(58)は、糖尿病の診断を受けてからも“逃病”し続けた結果、1回5時間の人工透析を週に3回受ける身に。さらには「私、心臓にペースメーカーも入れているんだよね。糖尿病の影響で血管がつまりぎみで、脈拍が1分間に47回くらいまで落ちちゃったんです」と明かす。

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 糖尿病は心臓疾患だけでなく、ガンや認知症を招くことも分かっている。

 品川イーストワンメディカルクリニックの板倉弘重理事長が言う。

「血液内の糖が増えると、活性酸素が多く作られるようになる。活性酸素は細胞を破壊し、ガン化の進行を早める。また血液がドロドロになって脳の細小血管が詰まると、血管性認知症を引き起こします。また、アルツハイマーは“脳の糖尿病”と言われ、タンパク質が糖化されてできるAGEや活性酸素が脳の神経細胞を破壊することで進行すると言われています」

 まさに万病の元。そんな糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法で、それでもダメなら薬物療法となる。

 空腹時血糖値が126mg/dl以上、ヘモグロビンA1c(HbA1c)が6・5%以上の場合、「糖尿病が強く疑われる」との診断が下される。2009年に糖尿病と診断された経済アナリストの森永卓郎氏(60)の場合、診断時の血糖値は600mg/dl、HbA1cは一番悪い時で11・7%だった。インスリン注射や投薬治療で危機的状況は脱したものの、血糖値とHbA1cの数値は思ったように下がらなかったという。

「そうした中、僕にとって転機となったのが、番組の企画で15年11月から始めることになったライザップです。主治医には当初、そんな急激なダイエットは良くないと反対されたのですが、ライザップが5人の医療チームを組織して、危険だと判断されたらすぐに中断するという条件でトレーニングが始まりました」

 と、森永氏は振り返る。

「トレーニングは週に2回、50分ずつでしたから、大した運動量ではありません。効果が高かったと思うのは、糖質制限の方です。スタート後1カ月でHbA1cは7%台まで落ち、この時点で飲んでいた薬を全てストップしました。そして、4カ月のトレーニング期間が終わってみると、HbA1cは5・8%まで落ち、体重も89・4キロから69・5キロになりました。その後も経過観察で月に1回は病院に行っていたのですが、ついに先月、“半年に1回で大丈夫”と言われました」

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