早くもスタート 2017年ランドセル商戦 人気は本革回帰で7万~12万!

企業・業界週刊新潮 2016年5月19日菖蒲月増大号掲載

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 鯉幟の季節も終わり、ピカピカの1年生も新生活に溶け込んできた頃だろうか。だが、商売の世界は、早くも来年に向けて動き始めている。なんと、ランドセルを巡る販売合戦の火蓋が、すでに切られているのだ。

「数年前は秋口のスタートでしたが、年々早まって、今やランドセルは通年商売になっています」

 というのは、連休前からランドセルの特設コーナーを開設した西武池袋本店の広報担当者。

「雛人形や五月人形はその季節だけですから、ランドセルは売上が見込まれる成長領域なのです」(同)

 5月10日より、売り場面積をさらに拡大したというので、力の入りようが分かるというもの。

 もっとも、この時期からの販売は、業界全体の流れとなっている。実際、百貨店の高島屋でも、

「店頭では昨年までは6月から陳列を始めていましたが、今年は、4月1日から並べています。外国人旅行者のお客様も少ないですがおりますよ」(広報担当)

 客が求めるから、販売する。つまり、ランドセルを買いたい人がいることになるが、入学は1年後。早すぎやしないか。

「近頃は少子化もあって、お子さんに手間とお金をかける傾向があります。6年間使うだけに、じっくり時間をかけて選ぶ方が増えているのです。見てすぐ買うのではなく、お子さんとご父兄で下見に来られる方もいます」(前出の西武池袋)

 そのため机や黒板の小道具を備え、学校の教室をイメージした撮影スポットを売り場に用意。気に入ったものがあれば、ランドセル姿を写真に撮り、祖父母に送るケースもあるという。なるほど、最後は祖父母におねだりというわけだ。

 ちなみに、ここ数年はカラフルで、軽量な人工皮革のランドセルが人気だったが、最近は上質志向の元祖、本革製品が注目だそう。そのお値段は、7万~12万円台だという。