このタイミングでプーチン「汚い最終兵器」構想

国際週刊新潮 2015年12月3日号掲載

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 ロシアのニュース番組で、最高機密が曝されるという椿事が生じた。プーチン大統領も出席する軍首脳会議の映像に、新兵器の資料が映り込んでしまったのだ。

 国際部記者は言う。

「ばっちり映った資料から、〈ステータス6〉というこの新兵器は、史上最大の100メガトン級水爆を搭載する核魚雷と判明しました。深度1000メートルを航行可能で最高時速185キロ、自律的に障害物を避け、トラップ回避能力も持つそうです。航続距離は1万キロと米西海岸が射程内に。2019年から20年に最初の発射実験を行うそうです」

 いわば大陸間弾道ミサイルの海洋版だが威力は桁違い。100キロ内外が致死区域となり大都市も破壊し尽くし放射能で汚染。巨大津波を引き起こして沿岸一帯も壊滅させるというのだ。

 ある軍事評論家は言う。

「広範な地域に放射能を撒き散らすこうした核弾頭は“汚い爆弾”と呼ばれます。ミサイル精密誘導技術で劣るロシアならではの発想ですが、人類にとっても“最終兵器”と言っていい。ただ、こんな軍事機密が誤って放送されるとは考えにくい。明らかにリークです」

 ロシア政府も映像内に機密データが含まれていたことは認めたが、「再発防止策を講じる」と述べるのみ。

 ロシア通の政治問題研究家も言う。

「この“リーク”は11月13日のパリ同時多発テロの直前。ウクライナ問題で孤立し、経済制裁で国内経済が深刻なロシアは、シリア空爆で欧米の歓心を買おうとしましたがうまくいかず、イスラム国からは旅客機への爆弾テロで反撃される始末。国内世論を抑えるために、“強いロシア”を誇示する窮余の一策だったのでは」

 パリの事件後、犠牲者に哀悼の意を捧げ、対テロ共闘を掲げてフランスを“同盟国”とまで呼ぶプーチン。

「フランスにすり寄る姿勢が明白ですが、先のG20で対露制裁の半年延長が決まっています」(同)

 続く窮状に、次はどんな手でくるのか――要注意だ。