相手が弱いと大活躍するACミラン「本田圭佑」ビッグマウスの代償

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 サッカー日本代表では誰もが認めるチームの要として君臨する本田圭佑(29)も、所属するイタリアのクラブ「ACミラン」では、すっかり問題児扱いなのである。10番を背負いながらレギュラーに定着できずにいる身であるにもかかわらず、監督や経営陣を猛批判。その「ビッグマウス」の代償は意外に大きそうで……。

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「10月4日、ミランはホームでナポリに0対4と大敗。試合終了後、監督のミハイロビッチは選手がマスコミに不満などを口にしないよう、箝口令を敷いていました」(ミラノ在住のサッカージャーナリスト)

 その箝口令が耳に届いていなかったのか、あるいは無視したのか。ミックスゾーンで、本田は6分間に亘って不満をぶちまけたのだ。

「なんで(自分が)出られないのか分からない。クラブのストラクチャー(構造)の部分で見直していかないといけない」

「1億ユーロの補強資金を費やした代表選手揃いのチームがなぜ力を発揮できないのか」

「経営陣、監督、ファン、メディア、イタリアのすべての価値基準を変える必要がある」

 言いも言ったり――という感じだが、

「これらの発言にチームは大きなショックを受けていました。広報は対応に慌てふためき、別のチーム関係者も“本田は何を考えているのか”と翻弄されている様子でした」

 と、現地サッカー記者。

「今回のように堂々とチームに反抗した選手はこれまでACミランにはいなかった。『悪童』と呼ばれたバロテッリですらミランではそんなことはしなかった。今では、本田が出場するとファンはブーイングをしますし、監督も“ミランにいて嬉しくない選手は必要ない”と突き放しています」

■長友との比較

 先のジャーナリストもこう語る。

「イタリアのチーム、特に名門と言われるチームは忠誠心や愛といったものを非常に大切にします。本田の発言は、“チームへの愛が欠如している”と受け取られたのです」

 一方、本田とは対照的に、チームへの忠誠心をアピールして信頼を勝ち取ったのが、「インテル」に所属する長友佑都(29)である。

「長友は今シーズンが契約最終年。シーズン閉幕当初はベンチを温める日が続き、契約満了を待たずに移籍すると見られていました。しかし彼は試合に出られなくても腐ることなくチームを鼓舞し、勝利すれば誰よりも喜ぶ。練習でも一切手を抜かず、居残り練習も率先してやる。おかげで監督の信頼を勝ち取ることに成功してレギュラーに定着。インテルとの契約延長は確実と見られています」(先のサッカー記者)

 そんな“優等生”の長友に比べると、本田は結果を残せないのに口だけは達者な“問題児”。嫌われるのは当然だ。

「本田は来年の夏まではミランにいることになると思いますが、試合にはなかなか出してもらえず、実質的な飼い殺しの状態におかれるでしょう」

 と、先のジャーナリスト。

「もちろん、試合に出られない状況が続けばコンディションが落ち、今後のW杯最終予選など、日本代表の試合でのパフォーマンスに影響が出てくる。12日、格下のシンガポール戦では本田も得点を決めましたが、大事なのは同じことを最終予選やW杯の本番でできるのか、ということです」

 昨年のW杯の際、「優勝」を目標に掲げた本田。2018年のW杯を迎えた時、同様の「ビッグマウス」を披露する余裕が彼にあるかどうか。

「ワイド特集 ふとどき者ほどよく眠る」より

週刊新潮 2015年11月26日雪待月増大号掲載

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