リオ五輪出場を決めた「7人制ラグビー」の猛者たち

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 日曜夜のゴールデンタイムの地上波で、馴染みのないスポーツが海外生中継されたものだから、面食らった方もいただろう。

 11月8日、香港で行われた7人制ラグビーのアジア予選で日本男子は優勝を果たし、リオ五輪出場を決めた。

 ときに“セブンズ”と称される7人制ラグビーは、来夏のリオ五輪で初めて採用される競技である。

 フィールドは15人制と同じ広さ。ルールもほぼ同じだが、大仰なスクラムが組まれず、ボールは常に動いている。重量級というよりスラリとした選手が多い。

「15人制の試合は2時間以上掛かりますが、7人制はものの20分で終わる。そのスピーディーさが、テレビ放映権頼みの国際オリンピック委員会に好都合だったとされています」(全国紙運動部デスク)

 さて、15人制の五郎丸歩のようなスターはいるのか。

 筆頭候補は、チーム最年少の21歳、松井千士(ちひと)(同志社大3年) である。

 女性ファッション誌の“イケメンリスト”に登場するルックスもさることながら、実力も折り紙つきで、今大会も通算9トライを挙げ、“トライ王” に輝いた。

 お次は、チーム最年長の主将、桑水流(くわずる)裕策(30)。

「セブンズ歴は10年近くあり、試合経験はチーム随一。坂井克行(27)が主将を務めた時期もありましたが、今のチームは彼が牽引してきたと言っても過言ではありません」(ラグビージャーナリストの村上晃一氏)

 五輪の代表チームゆえ、先の15人制W杯で活躍したような外国人選手はいない。ただし、帰化選手はいる。

「ニュージーランド出身のレメキ・ロマノラヴァ(26)は、15人制のリーチマイケルのような頼れる存在。日本人と結婚し、日本国籍を取得しています」(同)

 リオ版『七人の侍』に乞うご期待!

週刊新潮 2015年11月19日号掲載

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