1億総活躍「菊池桃子」民間議員は「加藤担当大臣」がファンだから

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 何しろ、17歳にして日本武道館の動員記録を塗り替えた“清純派アイドル”である。それから30年の時を経て、芸能リポーターならぬ、政治部記者に取り囲まれた菊池桃子(47)。加藤勝信・1億総活躍担当相の猛プッシュもあって、首相官邸はmomokoフィーバーに沸いている。

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ファン冥利に尽きる?

 10月29日に開かれた“1億総活躍国民会議”の初会合で、話題を攫ったのはやはり彼女だった。

「菊池さんが会議の民間議員に選ばれたのは、加藤大臣が以前からファンだったことが大きい」

 全国紙の政治部デスクが苦笑交じりに明かす。

「そのため、今回は一本釣りに近い格好で大臣本人が直接、打診したと聞いています。民間議員には経団連会長や慶大教授など、錚々たるメンバーが揃っていますが、初会合の席次は、彼らを差し置いて“戸板女子短大”客員教授の菊池さんにど真ん中の席が用意されました。明らかに破格の扱いで、向かい合わせに座った加藤大臣は終始、彼女に見とれていたとか」

 大臣の思い入れの強さはホンモノのようだが、一方で、官邸としても彼女の抜擢には異論ナシだった。

「“1億総活躍”は実態も権限も不透明とされ、加藤大臣の一般的な知名度もゼロに等しい。そこに元トップアイドルで、シングルマザーながら短大で教鞭を執る彼女が登用された。内閣の目玉政策に念願の“顔”ができたワケです」(同)

■キャリアの語源は“轍”

 菊池は2012年にプロゴルファーの西川哲と離婚してから、長男と長女を女手ひとつで養ってきた。母親業の傍ら、法政大学大学院で雇用政策を学び、現在の短大で教職に就くと、“社会派ママタレ”として再ブレイクを果たしている。

 さて、初会合後の囲み取材に殺到したメディアを面喰わせたのは、そんな彼女の“横文字”発言の数々。

 1億総活躍の解釈について水を向けられた彼女は、

〈なかなかご理解頂けていない部分があるので、ソーシャル・インクルージョンという言葉を使ってはどうか、と申し上げました〉

 これは、障害者などの弱者を排除せず、社会の中で共に生きていくことを意味する用語なのだが、不勉強な記者たちの理解は遠のくばかり。しかし、そんなことはお構いなしに“菊池先生”の講義は続く。

 出産・育児で一旦離職することが多い日本人女性の就業曲線を〈M字カーブ〉と呼び、女性の復職支援は〈Uターンシップやリターンシップ〉。さらに、〈キャリアという言葉の語源は、中世ラテン語の「轍(わだち)」であります〉と、記者の動揺を尻目に、最後まで“横文字”を並べ続けたのである。

 政治評論家の浅川博忠氏が嘆息するには、

「彼女は安保法制に反発した、母親世代の支持率を挽回するための広告塔に過ぎません。また、ただでさえ漠然とした1億総活躍の意味をソーシャル・インクルージョンと説いたところで、国民にさらなる困惑を与えただけでしょう」

 いっそ“菊池桃子大活躍会議”に改称してはどうか。

「ワイド特集 転ばぬ先に折れた杖」

週刊新潮 2015年11月12日号掲載

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