五輪3大会を制覇した「砲丸職人」の気骨

スポーツ週刊新潮 2015年10月29日号掲載

 訃報で「世界一の砲丸職人」と称えられた辻谷政久さん。9月20日、急性心筋梗塞のため他界。享年82。

 1996年のアトランタ五輪以来、シドニー、アテネと男子砲丸投げの全メダリストが、彼の手による砲丸を使っていたというから、なるほど「世界一」である。

「砲丸は競技場に置かれた数社の公式球から選手が自分で選びます。重心が真ん中からわずかにずれているだけで1~2メートルも飛距離が違う。選手は持つとすぐに辻谷さんの砲丸の優秀さがわかった」(陸上担当記者)

 砲丸の重さは7・26キロ。

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