「男児漂着」写真が臓腑を抉ったEU「難民問題」の出口

国際週刊新潮 2015年9月17日号掲載

 名月を取ってくれろとなく子哉(かな)――その幼い我が子を亡くした小林一茶は、この句を含む句集『おらが春』の編纂を中断、未完のままに世を去った。

 2日、エーゲ海に面したトルコのリゾート地ボドルム発の写真が世界中に衝撃を与えた。赤いTシャツに濃紺の短パン姿の幼児が、ビーチの砂地に柔らかな頬を埋め、波打ち際で眠るように俯(うつぶ)せている写真である。

「シリア難民のアイラン・クルディ君(3)です。『イスラム国』の脅威から、ギリシャを目指す家族とともに海を渡ろうとしてボートが転覆、亡骸が浜辺へと漂着したのです」(国際部記者)

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