「世界禁煙デー」が火をつける喫煙弾圧は正義か

社会週刊新潮 2015年6月4日号掲載

「煙草は私の6本目の指」。女優の淡路恵子さんは生前、こう言って憚(はばか)らなかった。吸うも良し、吸わぬも良し。個人の嗜好(しこう)の問題だ。しかし、「世界禁煙デー」が設けられた今、「喫煙弾圧」が、さも当然の如く進んでいる。煙草を吸わない――それは本当に正義なのか。

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「何とかしろ。俺は知らん」

「吐いて」捨ててやりたいほど理不尽な上司からの無茶ぶり指令に耐え、どうにか出張を終えた。ボロ雑巾と化した心身に、帰路の飛行機移動が追い打ちをかける。エコノミークラス席に縛られた身体には、洗い落としがたい疲労がこびりついている。

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