渋滞、渋滞、渋滞、 京都「四条通」の一大事

国内 社会 週刊新潮 2015年5月7・14日ゴールデンウイーク号掲載

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 楽しいGWの厄介者といえば“渋滞”。古都の中心部では“200メートル進むのに10分。もう堪忍どすぇ”なんて声が聞こえてくる。

 4月17日、京都市の門川大作市長は“カーナビでは四条通を避けるルートを案内して”という異例の要請を、業界団体に行ったと発表した。事実、この通りを走るバスは時間通り来やしない。

「通常5分で走り抜けるところ、桜の開花時期の休日は平均して32分を要してしまいました」(市交通局)

 というから、一大事だ。

 四条通は京都の中心部を東西に横切るメインストリート。渋滞が激しいのは1.1キロの区間で、八坂神社や祇園から鴨川を挟み、先斗町の歓楽街や高島屋、大丸などの百貨店、阪急河原町駅が連なるあたりだ。

「昨年11月に始まった道路工事が影響しています」

 と言うのは、市都市計画局歩くまち京都推進室。

「もともと、四条通の歩道幅は3.5メートルしかなく、“すんまへん”と言いながら肩をすぼめないと歩けない。これではアカンというわけで、片側2車線のうち1車線を潰して歩道にする工事を始めました。京都人はよほど用がなければ四条通には足を向けませんが、街の賑わいは車ではなく、人が行き交うことでお金も落ちて商いも活性化しますから」

 ところが、工事の周知不足で観光に訪れる他府県ナンバーの車やレンタカーの流入は止まらない。桜シーズンは中国人観光客が大挙して押し寄せ、主要ホテルの稼働率は9割を超え混乱に拍車がかかった。GWは中国の労働節と重なり渋滞は必至だ。

 果たして、冒頭の市長からのお願いは受け入れられるのか。市販のカーナビ地図で、シェア1位を誇るインクリメント・ピーの話。

「業界各社は、ルート検索の際に四条通の優先度を下げるプログラミングを進める予定ですが、更新は早くても工事が完了する10月以降になってしまいます」

 GWの京都へ行くなら、四条通は歩いておこしやす。