人妻略奪から40年が経過して「鳩山元首相」ルビー婚の祝宴

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 略奪婚から満40年になる鳩山由紀夫氏(68)。むろん、その“原罪”から解かれるわけもないし、ただでさえクリミア訪問で大ブーイングを浴びた直後である。だが、宇宙人には宇宙人のルールがあるのか。お構いなしに祝宴を開き、はしゃいでみせたのだ。

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「元首相」と呼ぶことさえはばかられるこの男が、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部のクリミア半島を訪ね、「民主主義のモデルを見た」「友愛の世の中をつくっている」などと、ロシアに“理解”を示したのは、先月のこと。

 だが、この月の29日がある記念日だったと知れば、腑に落ちるのではなかろうか。恩人の妻だった幸(みゆき)さん(71)を、鳩山氏が略奪の末に“併合”したのが、40年前のこの日だったのである。それが一方的な強奪だったことも、「友愛」などの美辞麗句で糊塗している点も、ロシアとそっくりだ。

 とまれ、3月29日の夕、満開に近づいた桜並木の坂道を、高級車が次々と上っていった奥に建つ洋館、すなわち鳩山会館の入口には、英語でこう書かれていた。

「私たちの結婚40周年記念パーティにようこそ」

 ある出席者に聞くと、

「会費は1万円。2階大広間で6時すぎに始まりました。鳩山さんかかりつけの医師、室蘭の元市長、小沢鋭仁代議士、デーブ・スペクター夫妻ら50人ほどが招かれ、乾杯の音頭は橋本大二郎さんで、松野頼久代議士らの挨拶もあった。フォアグラを皮切りにフランス料理のコースが供され、鳩山さんはタキシード、幸さんはグリーンのイブニングドレス姿で、8時ごろにケーキ入刀。終わりのほうでは庭にハート形のイルミネーションが灯りました」

 挨拶では「(鳩山氏は)信念でやっているから、考えが違っても憎めない」という発言が目立ったそうだが、ゲストとしては、そうとでも言うほかないだろう。

■お国のため

 デーブにも尋ねると、

「料理は上品で、デザートは桜をモチーフにしていました。ステーキが出てくるのが遅れ、つなぎにスピーチを頼まれたときは、“コーヒーにクリミア入れますか”と言いましたよ。パーティ後半は、2人の子ども時代からの写真を見せるスライドショーがあったほか、2人で『3年目の浮気』の歌詞の一部を“宇宙人”や“お国のため”に替えてデュエットしていました」

 やはり、自身の無責任な行動を「お国のため」と信じているらしい。

 その鳩山氏がスタンフォード大に留学した際、田浦新一朗氏の世話になり、氏の留守中に家に入りびたって、田浦夫人だった幸さんを、懇ろになった末に“連れ去った”顛末は、かつて本誌が報じている。

「鳩山さんは“善意の暴走族”。悪意があれば対応策もとれますが、善意は止めようがないから始末が悪い。クリミアに関しても、自分が正しいと思っているから、こんな時期にパーティを開くことに躊躇がない」

 と言うのは、政治アナリストの伊藤惇夫氏。むろん、略奪も「正しい」と思っているに違いなく、

「宇宙に帰ってもらうしかないですよね」(同)

「ワイド特集 残る桜も散る桜」より

週刊新潮 2015年4月9日号掲載

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